イオンリテール、売上低迷、購買行動の変化に対応

週刊粧業 2020年10月19日号 34ページ

カンタンに言うと

  • 商品開発で化粧品市場を活性化
  • スキンケア中心の売場に、制度化粧品はブランド軸に展開
イオンリテール、売上低迷、購買行動の変化に対応
 イオンリテール(井出武美社長)はヘルス&ビューティケアのショップとして、カウンセリングや品揃えで専門性を追求したグラムビューティークを展開している。

 新型コロナウイルスの影響で化粧品の売上低迷や購買行動の変化に対応し、商品・売場構成や接客サービスを見直す。

 これまで制度化粧品のカウンセリングを重視してきたが、非接触やショートタイミングショッピングのニーズに対応したショップに転換する。同時に、独自性のある商品開発によって、改めて化粧品市場の活性化を図る。

 化粧品市場は着実な成長を遂げてきたが、新型コロナウイルスの影響によるインバウンド需要の消滅、外出自粛、マスク着用の習慣化などによって、動きが変わりつつある。

 イオンリテールも化粧品の売上が苦戦を強いられているが、マスク着用による乾燥や肌荒れへのアプローチによってスキンケアについては、比較的早い段階で回復した。

 メークアップはリップが苦戦する一方、リモートワークの普及などで目元はきちんとメークする意向があり、アイメークは堅調に推移している。

 制度化粧品はインバウンド需要の消失やテスターの廃止、タッチアップの抑制のほか、メーカーの美容部員が不在だった時期もあり、スキンケア、メークアップよりもマイナス幅が大きかった。

 美容部員が店頭に戻り、新製品の発売やプロモーション再開の動きがあるものの、回復は遅れている。

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