三洋化成工業、大阪大学の人材育成事業に参画

粧業日報 2020年11月9日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 女性社員と育休中社員のスキル・キャリアアップを推進
三洋化成工業、大阪大学の人材育成事業に参画
 三洋化成工業(本社=京都市東山区、安藤孝夫社長)はこのほど、女性社員と育休中の社員のスキルアップやキャリアアップを図るべく、大阪大学と7企業が協働する2020年度「阪大スタイル産学共創教育事業」に参画すると発表した。

 同社は、従業員の多様性・人格・個性を尊重し、多様な人材が活躍できる企業を目指し、従業員が働きやすい環境・体制の整備に努めるとともに、出産・育児・介護といったライフステージの影響を受けやすい従業員の活躍支援に注力するなど、これまでに様々な取り組みを進めてきた。

 一方、大阪大学は、文部科学省による科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ」の採択を受け、大学・研究機関・企業の壁を越えた女性活躍と女性研究者・技術者の育成に向けた取り組みを進めている。

 10月から開始される「阪大スタイル産学共創教育事業」では、大阪大学と、ダイキン工業、大和ハウス工業、西日本電信電話、ロート製薬などの民間企業と協働で、コロナ新時代を切り拓く女性リーダーの育成を目指し、「女性リーダー育成プログラム」「育休中キャリアアップ支援プログラム」「女性大学院生と企業等との交流会」の3つのプログラムを実施していく。

 「女性リーダー育成プログラム」では、理系分野における女性リーダーの育成を目指し、大学院講義科目「イノベーションとインクルーシブ・リーダーシップ」を開講する。

 不確実性の高い時代に革新性・創造性の高い組織運営をするための資質「インクルーシブ・リーダーシップ」を身につけるべく、大阪大学の女性大学院生と各企業の若手女性社員の混合チームがディスカッションを行う。

 「育休中キャリアアップ支援プログラム」は、育児休暇中の企業社員が学生とともに、人間科学部・経済学部・工学研究科の授業を受講可能で、過去の取り組みで社員・学生・担当教員からの評判がよかったことから、対象企業や科目も拡大した。

 大阪大学の科目等履修生として受講する企業の社員は、自宅から受講できるオンラインの授業や、大阪大学の3キャンパスに設置された一時預かり保育室を利用した対面授業を通し、キャリアアップを図っていく。

 「女性大学院生と企業等との交流会」は、理系6研究科の研究科長から推薦された優秀な女性大学院生46名の女性研究者としてのキャリア形成意識向上を目的に開催される。

 オンラインによるバーチャルな交流会として2部構成で開催し、大学院生が専門分野ごとに発表し企業の人事担当者や研究者から評価を受けるプログラムや、企業数社ごとに学生に対して企業紹介や交流を行うプログラムを予定している。

 優れた研究発表をした大学院生には、大阪大学の教員の選考により「大阪大学女性大学院生交流会優秀発表賞」と副賞が授与されるほか、将来的には共同研究に発展していくことも期待される。
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