ノエビア、しわ改善に関与する AP-1構成タンパク質を発見

訪販ジャーナル 2020年12月7日号 4ページ

カンタンに言うと

  • オリジナル植物エキス2種にAP-1の発現を高める効果が明らかに
ノエビア、しわ改善に関与する AP-1構成タンパク質を発見
 ノエビアは、しわの改善に重要なコラーゲンを増加させるAP-1構成タンパク質の存在を明らかにするとともに、オリジナル植物エキスのエーデルワイスエキスとオドリコソウエキスに、AP-1構成タンパク質を増加させる効果があることを明らかにした。

 しわの発生原因の1つに真皮のコラーゲン減少が挙げられ、これまで線維芽細胞内のタンパク質複合体AP-1が紫外線により活性化することで、コラーゲンの分解が進み減少すると考えられていた。

 2種類のタンパク質からなるAP-1は構成タンパク質の違いから複数種類あることが知られており、コラーゲンを減少させるAP-1について多くの研究がなされている。

 今回は十分に機能が解明されていないAP-1構成タンパク質について研究を進めた。

 研究では、線維芽細胞に紫外線を照射し、AP-1構成タンパク質全7種類の発現変化を解析したところ、5種類のAP-1構成タンパク質が上昇する一方で、2種類のAP-1構成タンパク質(FRA-2とJUND)が低下した。



 また、AP-1構成タンパク質の機能を解析した結果、紫外線照射により発現が低下する FRA-2とJUNDが少ない細胞では、コラーゲンの発現が低く、コラーゲン分解酵素の発現が高いことがわかった。

 このことは、FRA-2とJUNDがコラーゲンの産生を促進し、分解を抑えることを示している。



 さらに、線維芽細胞に、オリジナル植物エキスであるエーデルワイスエキスとオドリコソウエキスを加えて培養したところ、コラーゲンが増加することを明らかにした。

 同社では、今回の研究により、しわ改善に関与するAP-1構成タンパク質と、コラーゲンを増加させるオリジナル植物エキスを見出した。

 今後はコラーゲン増加作用に関与しているオリジナル植物エキスの成分を明らかにするとともに、研究成果を機能性の高いエイジングケア化粧品の開発へ応用していく。
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