シバハシケミファ、英国アルケミー社の油性ゲル化剤を発売

週刊粧業 2020年12月7日号 11ページ

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シバハシケミファ、英国アルケミー社の油性ゲル化剤を発売
 化粧品・医薬部外品の原料商社であるシバハシケミファはこのほど、英国の乳化剤メーカーALCHEMY Ingredients社(アルケミー社)の日本総代理店契約を結び、国際オーガニック認証機関「COSMOS」の認証を取得した100%天然植物由来の油性ゲル化剤2品の取り扱いを開始した。

 2019年より新規原料の取り扱い強化に向けて「事業開発部」を立ち上げ、海外市場調査を進めてきたという。

 1つは、キラヤ木由来サポニンを利用した100%天然植物由来の油性ゲル化剤「Sapogel Q」で、ラノリンやワセリンのような濃厚でリッチな質感を付与する。シアバターなど植物オイルのゲル化に適している。

 キラヤ木は生産管理されたチリのプランテーションで生育され、剪定した成熟木のみを使用するなどバイオマス生産を実現している。

 同社は、「Sapogel Q」を用いたゲルクリームやクレンジングバーム、ボディスクラブなどの処方例も紹介しており、既に開発をスタートしているメーカーからは「シリコンも簡単にバーム調製できる」などの報告を得ているという。

 もう1つの高内油相O/Wエマルションである「HIPEGel Oleo C」は、水とグリセリンの配合量を変えるだけで粘度や透明度の調整が可能で、簡単・低コストで透明なゲルを作ることができる。また、コールドプロセス製法で調製できるため、工場の低環境負荷の軽減や製造時間の短縮にも貢献する。

 「油性のゲル化剤は市場にあまり出回っていない。濃厚な感触や処方の組みやすさなどの特徴に加え、アルケミー社のサステナビリティな取り組みも付加価値として紹介していく」(同社)

 来春には早くも第2弾の発売を予定しているという。
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