ポーラ文化研究所、This is MECENAT 2021に認定

訪販ジャーナル 2021年7月19日号 8ページ

カンタンに言うと

  • 「化粧文化」をテーマとした活動と社会貢献活動が高評価
ポーラ文化研究所、This is MECENAT 2021に認定
 ポーラ・オルビスグループで化粧に関する研究活動を行うポーラ文化研究所は、「化粧文化」をテーマとした活動と社会貢献活動が評価され、公益社団法人企業メセナ協議会主催の「This is MECENAT 2021」に認定された。

 「This is MECENAT」は、多彩なメセナ活動を認定し、各活動に光をあてることにより、芸術文化による豊かな社会づくりを促進していくことを目的に、2014年に公益社団法人企業メセナ協議会が創設した制度。3つの視点(活動の位置づけ、活動の主体性、活動の視野)を中心に、社会・地域への思いや創意工夫を凝らした点などを含めて総合的に審査される。

 今年度のメセナ活動(継続活動を含む)を対象とした「This is MECENAT 2021」では 166件(103社・団体)が認定された。

 ポーラ文化研究所は、化粧を美しさの文化として捉え、学術的に探求することを目的として、1976年5月に設立された。その研究成果や所蔵資料は、展示、イベント、出版物、Webなどを通じて広く社会に公開してきた。

 コロナ禍においても、化粧文化との出会いの場を広く創出したいという思いのもと、オンラインでのレファレンスやセミナーを開始。化粧を「人が豊かに生きるための大切な文化」として広く、深く研究し、その成果や文化資産を社会に公開することで、化粧文化への理解を広げるよう努めている。

 近年の活動例をみていくと、2005年に化粧文化の専門図書館「ポーラ化粧文化情報センター」の運営開始、2018 年に「化粧文化データベース」の公開(2019 年「デジタルアーカイブ産業賞」貢献賞受賞)、2020年にパリ日本文化会館との共催展「美の秘密―浮世絵に見る江戸時代の化粧と髪型」を仏・パリで開催、平成30年間の化粧と美容を独自の視点から総括する書籍「平成美容開花」の発行、2021年に国文学研究資料館との協力連携により所蔵する古典籍・浮世絵の高精細デジタル画像を公開、東京大学社会科学研究所より表彰(学術研究のための調査データ寄託で貢献)といったように、化粧文化の発展につながる様々な活動に意欲的に取り組んでいる。
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