コーセー、変化をとらえ「攻め」の対応へ

週刊粧業 2021年10月18日号 21ページ

カンタンに言うと

  • コロナ禍において「雪肌精」はじめ3ブランドを刷新
コーセー、変化をとらえ「攻め」の対応へ
 コーセーのコンシューマーブランド事業部では、ハイプレステージからコスメタリーまでの各ブランドを4ブロック(SEKKISEI・Prestige KOSÉ・コンシューマーセルフ・リレーションブランド)に区分し、ブランド戦略を推進している。

 コロナ禍では、昨年9月に「雪肌精」のリブランディングを発売35周年で初めて行ったほか、2月に「エスプリーク」を、5月には「ファシオ」を相次いで刷新。プロダクトを変えるだけでなく、ブランドのコアバリューをさらに研ぎ澄ませる方針のもと、コロナ禍の市場変化を捉えた「攻め」の戦略を進めている。

 同事業部グループマネージャーの野村高士氏に話を伺った。

 ――コロナ禍の市況変化をどう見られますか。

 野村 肌に優しく効果効能を求める心理の高まりや生活様式の変化により、クリーン・サステナブルブランドの台頭や安心感あるブランドへの回帰、伸長アイテムの変化などが目立つ。

 販促では、チャネルや広告のオンライン利用が加速度的に高まり、リアル店舗との融合や非接触のトライアルツールの提案が見られた。

 こうした変化に向き合い、当事業部では3つのリブランディングを実施した。これまで蓄積してきたブランドのコアバリューと向き合いながら、変化に合わせた価値の再提案を行っている。

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