ヒノキ新薬 阿部武彦社長、「定年75歳」の制度化を目指す

粧業日報 2021年12月8日号 4ページ

ヒノキ新薬 阿部武彦社長、「定年75歳」の制度化を目指す
 ヒノキ新薬(阿部武彦社長)は11月23日、都内ホテルで「創立65周年記念祝賀会」を開催した。祝賀会には阿部社長の幅広い人脈を反映し、化粧品業界をはじめ、芸能界や政財界、文化芸術界などから関係者262名が出席した。

 祝賀会の冒頭で挨拶に立った阿部社長は、「65歳といえば、人間では既に定年を迎える頃になるが、ヒノキ新薬はまだまだこれからの企業だと思っている。日本は今、人生100年時代と呼ばれて久しい。私もあと3日経てば85歳になり、あっという間に100歳を迎えるだろう。日本企業は今後、定年を延長する方向に舵を切っていくべきであり、これが日本という国の生産性を上げる最も早い道だと考えている。今年のノーベル賞で御年90歳の眞鍋淑郎さんが物理学賞を受賞されたように、こうした意欲のある人が活躍できる環境を日本の国と企業はしっかりと提供していかなければならない。そこで、当社としても現在、定年退職の年齢を65歳としているが、今後は75歳まで伸ばしていく方針だ。生きている限り、自分の持つ力を存分に活かすべきで、化粧品業界はもとより他の業界でも65歳を超えても意欲的に働ける人は是非ともヒノキ新薬で活躍してもらいたい」と語った。

 続いて、自民党・衆議院議員の小泉進次郎氏が来賓の祝辞に登壇し、「ヒノキ新薬の65年という長い歴史の間、本当に様々な挑戦と苦難を乗り越えられ、その原動力は間違いなく阿部社長を含め、社員の方々のご努力が築いたものだ。勤労感謝の日という今日この日に65周年記念を開催されたのも、阿部社長はきっと社員の皆さんに対して本当に今日まで有難うという想いがあったはずだ。どうかこれからも元気で、そして自由で楽しいそんな社風を守っていただきたい」と挨拶した。

 祝賀会ではこのほか、シアターオーケストラトーキョーによるオープニング演奏、祝賀記念コンサートなどが続き、盛会裏のうちに終了した。
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