牛乳石鹼共進社 宮崎悌二社長、美と清潔、健康づくりに関わる事業活動に邁進

週刊粧業 2022年1月1日号 27ページ

牛乳石鹼共進社 宮崎悌二社長、美と清潔、健康づくりに関わる事業活動に邁進
 牛乳石鹼共進社の2021年度上期(4月~9月)については、一昨年の巣ごもり特需の反動を受けながらも、「手洗い」による感染予防と家庭での入浴機会の増加による安定した需要に支えられ、カウブランド赤箱、バウンシアボディソープ、カウブランド無添加シリーズ等を中心に、主力とする固形石鹸、液体石鹸が共に好調に推移し計画目標を上回りました。

 当社では第七次中期経営計画の2年目として、「いいコト続けて、未来も誇れる会社」をキャッチフレーズに掲げ、①お客様の信頼を高める事業活動の強化、②継続的な成長を促す組織風土づくり、③業務改革やIT活用による生産性の向上、④新規事業化への社内連携体制の構築、以上4つのテーマを3年間の経営計画の柱とし取り組んでおります。

 昨年もコロナ禍で従来の様々な事業活動に制限が掛かりましたが、一方でデジタルを活用した非接触コミュニケーションに重点を置いた新たな施策にも注力にしてまいりました。赤箱AWA-YAのオンライン開催、手洗いメッセージや、おふろ川柳などのいいふろの日に向けた動画の配信などはWeb・SNSを通じて話題となり皆様から大きな反響をいただきました。取引先様との商談もオンライン活用にシフトし、働き方についてもデジタル化によりペーパレス、DXへの環境を整備して社内の生産性の向上、情報共有の迅速化が進みました。また、新規事業として「ツナグケア」ブランドでの介護ケア市場への参入、バイソンでは韓国ハンブル社の委託販売権を受け化粧品「イッツスキン」を発売し、新たなマーケットの開拓に着手しました。

 企業に求められるSDGsの推進については、「ずっと変わらぬやさしさ」をという当社のキャッチフレーズに照らし「人にやさしく」「社会にやさしく」「環境にやさしく」の3つの合言葉を指針に独自の活動で進めています。

 当社製品をご使用いただくお客様へ安心・安全の品質を提供することは勿論、従業員に向けては多様かつ柔軟な働き方が選べるような制度への移行、また高齢・障がい者を含む全ての方が使いやすい製品・サービスの提供、地域のコミュニティと連携した社会貢献活動への参画、環境配慮についてはエコロジープラントによる再生エネルギーの利用促進、プラスティック使用量の減量と共に、容器包装に環境素材(バイオプラ・Fsc認証紙など)を採用、返品の削減、COや廃棄物の減量にも継続して取り組んでおります。

 2022年もライフスタイルとマーケットの大きな変化への対応が必要となります。このような時代であるからこそ、長く社で継がれている「社会と共に社員と共に」から始まる社訓を肝に銘じて、「製品の人格化」「融和の精神」を大切にステークホルダーの皆様と共に美と清潔、健康づくりに関わる事業活動に邁進していく所存です。
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