メナード、肌に色ムラが生じるメカニズムを解明

訪販ジャーナル 2022年5月2日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 紫外線による局所的な毛細血管の消失と拡張が原因
メナード、肌に色ムラが生じるメカニズムを解明
 日本メナード化粧品は、藤田医科大学医学部の応用細胞再生医学講座、皮膚科学講座と共同で、肌の色ムラが生じるメカニズムについて研究を進め、色ムラのある肌では局所的な毛細血管の消失と拡張が起こっていることを発見した。

 さらに、その原因は紫外線によるものであることを突き止めた。今後は、今回の結果をもとに肌の色ムラを改善する美容技術や治療法の開発に役立てていく。

 共同研究では、肌の美しさを低下させる要因の1つである肌の色ムラの中でも特に血液に由来する赤色のムラ(赤ムラ)に着目してその発生メカニズムについて研究を進めた。

 赤ムラが目立つ部分(頬の肌)と赤ムラが目立たない部分(腕の内側の肌)における肌内部の毛細血管の構造を特殊な顕微鏡(LC-OCT)を用いて比較したところ、赤ムラが目立たない部分では毛細血管が均一に分布しているのに対し、赤ムラが目立つ部分では毛細血管の分布が乱れて不均一になっていることがわかった。この結果から、肌の赤ムラは毛細血管の不均一な分布が原因だと考えられた。

 続いて、赤ムラが生じる頻度が高い頬は紫外線を浴びやすいため、赤ムラの発生には紫外線の影響があると考え、毛細血管を構成する細胞である血管内皮細胞を用いてその発生メカニズムについて検討した。

 その結果、紫外線によって毛細血管の維持に関与する受容体が減少する一方、拡張に関与する受容体が増加することを発見した。すなわち、紫外線によって毛細血管の消失と拡張が同時に引き起こされ、その結果、毛細血管の分布が不均一になることが、赤ムラが生じるメカニズムと考えられた。
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