アルビオン、高知県立牧野植物園と共同研究を開始

粧業日報 2022年6月24日号 5ページ

アルビオン、高知県立牧野植物園と共同研究を開始
 アルビオンは、高知県立牧野植物園と、有用植物資源の探索や有効成分の分析、肌への効果効能の解析を通じた新規オリジナル植物エキスの開発を目指し 、共同研究契約を締結した。

 牧野植物園の保有する植物資源の効能解析のほか、化粧品原料候補植物の栽培・増産方法の検討など、それぞれが保有するデータや研究資源を相互活用しながら広く研究を行い、植物のチカラを最大限に引き出した、より独自性の高い新たなオリジナル植物エキスの開発を目指していく。

 また、開発したエキスの商品化も見据えながら、引き続き国内外問わず広く植物資源を探索し、まだ実用化されていない有効成分の開拓を進めていく。

 アルビオンではかねてより、安心・安全で真に価値のある商品を提供するため、世界各地より厳選した素材を化粧品原料として活用することに加え、世界自然遺産白神山地の麓にある自社農場にて、その豊かな自然環境を活用し、化粧品原料となる植物を有機農法にこだわり栽培してきた。

 さらには、専門機器による詳細な成分分析や、細胞を用いた肌効果検証を行うことで、独自の高機能な化粧品原料を生み出してきた。

 一方、牧野植物園は「日本の植物分類学の父」と呼ばれる高知県出身の植物学者・牧野富太郎博士の業績を顕彰し、1958年に開園した四国唯一の総合型植物園。広さ約8haの園地には、博士ゆかりの野生植物など3000種類を超える植物を保有している。

 また、植物の展示だけでなく、国内外の植物の調査・収集のほか、遺伝資源の探索や薬用植物の有効活性物質の探索・栽培など研究分野にも注力し、日本有数の総合型植物園として歩み続けている。

 今回、牧野植物園が有する植物情報知見とアルビオンが持つ研究開発力の相互活用や、研究者間の交流を深めることで両者のさらなる発展が期待できるとの認識で一致したため、新規オリジナルエキスの開発を目指して契約の締結に至った。
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