資生堂、世界で初めて表在性筋膜の加齢変化を定量化

粧業日報 2022年6月27日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 肌最深部の筋膜に着目し、たるみ改善のための独自ソリューションを開発
資生堂、世界で初めて表在性筋膜の加齢変化を定量化
 資生堂は、山梨大学医学部 玉田大輝特任助教との共同研究により、顔の肌の最深部にある表在性筋膜(SMAS)の加齢に伴う形態変化を、世界で初めて定量的に計測することに成功した。

 今回、脳や肝臓の診断にも用いられる高性能MRIを応用し、SMASの水分量を指標にして菲薄化を推定することで、加齢に伴うSMASの形態変化を非侵襲的に定量した。

 また、たるみの重要な因子である年齢やBMIの指標が同等であっても、SMASの老化が進んでいる対象者群ではたるみの程度が大きく、ハリも低下していることから、顔のたるみは、これまで当社が明らかにしてきた真皮や皮下脂肪の要因に加え、それらよりさらに深い部分にあるSMASの形態変化も一因であることがわかった。

 さらに、SMASに着目して新たに開発した手技と基剤を組み合わせた美容ソリューションを8週間連用した対象者に対して、高精度なたるみ評価法を用いて測定したところ、持続的なたるみ改善効果が認められた。

 今後、肌の深部の状態が顔の見た目に与える影響を、最先端の技術を用いて解き明かし、三次元的な顔形状の老化に迫る革新的なテクノロジーを創出していく。

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