2022年化粧品OEM業界、回復基調が強まる、コスト増へ対応も

週刊粧業 2022年8月29日号 1ページ

カンタンに言うと

  • EC・D2C市場の成長で受注回復、新規開拓も進む
  • 原材料高騰で収益性重視の経営へ、ODM意識強まる
2022年化粧品OEM業界、回復基調が強まる、コスト増へ対応も
 コロナ禍3年目を迎えた2022年は、化粧品業界も回復基調が強まり、化粧品の受託製造を行うOEM/ODM業界も再び活気づいている。

 「withコロナ」では、巣ごもり需要の継続に加え、マスク着用やストレスによる肌トラブルで悩みが顕在化し、スキンケア、ヘアケアを中心にデイリーケケアを見直す機会となり、より高機能な製品の需要が高まっている。

 そうしたニーズや意識の変化に、市場では高単価タイプの投入や新規ブランドの導入、フェースマスクなどプラスケア、スペシャルケアアイテムのラインナップ拡充が活発化し、OEM/ODM各社からは受注回復や新規案件の増加による業績回復を指摘する声が上がった。

 また、外出制限の緩和による人流増加で消費行動が活発になっており、メーク関連、UVケア関連製品の受注回復も見られた。さらに、コロナ禍で伸長を続けるEC・D2C市場は、大手の本格参入に加え、新興企業や異業種企業の参入が増え続け、OEM/ODM業界に追い風が吹いている。

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