近代化学、第69期 経営指針発表会を開催

粧業日報 2022年10月26日号 6ページ

近代化学、第69期 経営指針発表会を開催
 ヘアケア専門OEMメーカーの近代化学ではこのほど、9月よりスタートした今期(69期)の経営指針発表会をレンブラントホテル海老名にて開催し、営業部・研究開発部・品質保証部・生産部・業務部・総務部・情報システム室の各部署に所属する社員が、昨年の振り返りと今年の決意を表明した。

 会の冒頭、岡部達彦社長は発表にあたって、「この数年で世の中の生活様式はすっかり変わってしまった。新型コロナウイルスの感染を危惧するあまり人は外出を控えるようになり、多くの美容院が廃業に追い込まれた。それまでは、私たちが生み出した製品の販売はほとんどが美容室向けだったが、今は通信販売向けが大きな比重を占めている。社会は大きく変わりつつあり、かつて進化論を説いたダーウィンの『強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ』という言葉のように、私たちも常に変化を続けていき、進化し続けながらヘアケア製品づくりを通して世界の人々の幸せを創造していきたい」と挨拶した。

 5期連続の増収増益を目指す近代化学は今期、「共に幸せをつくり世界中に笑顔を届ける」という経営理念のもと、具体的な成長プランとして「一人ひとりの能力向上」「生産設備の拡充(自動充填装置等)」「実情に見合う価格改定」「新しい付加価値の提案」「他社との連携強化」「職場環境の改善」の6項目を掲げ、売上高は22.6%増の12億円を目指す。

 「2025年までには既存事業のポテンシャルを最大化し、高品質(ISO9001、ISO22716)の維持と夜間操業の開始、共有スペースの充実や事務所棟の改装など会社の快適性向上に努めていく。さらに、従業員をスキルアップする支援体制と奨学金制度の整備なども進め、売上高30億円(うち輸出10億円)の達成を目指していく」(岡部社長)
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