アルビオン、細胞間脂質の構造と保湿能の関係性に着目

粧業日報 2022年11月8日号 5ページ

カンタンに言うと

  • より効果実感の高いスキンケア製剤の開発へ
アルビオン、細胞間脂質の構造と保湿能の関係性に着目
 アルビオンは、九州大学との共同研究にて、角層の細胞間脂質の構造と保湿能の関係性についての研究を進め、この成果を第15回セラミド研究会学術集会、第16回スフィンゴテラピィ研究会合同年会にて発表した。

 肌は、角層細胞とその間を埋め尽くす細胞間脂質からなる厚さ0.02~0.03mmの角層という組織で覆われており、外部刺激や過剰な水分蒸散をバリアする役割を担っている。細胞間脂質は主にセラミド・コレステロール・遊離脂肪酸から構成されているが、これらの構成比の違いが構造と保湿能に与える影響についての研究はこれまでさほど進んでいなかった。

 そこで今回の研究では、成分比率の異なる疑似細胞間脂質を調製し、その構造と保湿能について調べた。

 調製した疑似細胞間脂質を、大学共同利用法人高エネルギー加速器研究機構にて小角広角X線散乱同時測定により構造解析したところ、ラメラ構造を形成していることが確認された。

 また、疑似細胞間脂質が水分蒸散をどの程度抑制するかを測定し比較したところ、コレステロールの割合が増加すると水分蒸散を抑制し、保湿能が上昇することが示唆された。
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