物産フードサイエンス、糖アルコールの整髪性の知見を発表

週刊粧業 2022年12月5日号 10ページ

カンタンに言うと

  • 植物由来成分でナチュラルな仕上がり
物産フードサイエンス、糖アルコールの整髪性の知見を発表
 物産フードサイエンスの「アクアオール」が好調に推移している。多価アルコールかつ糖アルコールの一種と定義される原料で、スキンケアやヘアケアにおいて、保湿力やしっとり感、まとまり性が期待できる「アクアオール #1」と、スタイリング剤における膜感・接着性・耐水性や洗浄料の泡質改善が大きい「アクアオール #2」の2グレードからなる。

 11月にはヘアスタイリング剤における知見を発表した。フレーキング試験では、スタイリング剤によく使用される高分子セットポリマーのPVP、またはアクアオール #2の固形分2%溶液を毛髪に塗布・乾燥後、5回クシ通しして顕微鏡で撮影した。その結果、PVP処理ではフレーク状の剥離が複数見られたが、アクアオール #2処理では確認されなかった。

 さらに、PVPとアクアオール #2の配合比を調製した厚さ0.5㎜程の膜を作成し、折り曲げる試験を行った。PVPが多い配合では半分に割れたが、アクアオール #2が多い配合では、割れることなく折り曲げることができた(写真)。

 2つの試験結果から、アクアオールがフレーキングを起こしにくく、柔軟性に富む被膜を形成できることがわかる。つまり、ヘアスタイリング剤における新たなセット成分としての効果が期待される。

 「最近ではナチュラルなヘアスタイリングがトレンドとなっている。同知見は発表したばかりだが、従来の高分子ポリマーと異なる、自然な仕上がりを実現できる原料として、反響をいただいている。今後も研究の力で糖アルコールの利用価値を広めていきたい」
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