メナード、日本人のルーツの違いと肌質の関連について解析

訪販ジャーナル 2023年2月6日号 5ページ

メナード、日本人のルーツの違いと肌質の関連について解析
 日本メナード化粧品は、ヒトのルーツを探る手掛かりとされるミトコンドリアハプログループ(ハプログループ)を指標にして、日本人のルーツと肌質との関連性について解析した。

 20~50代の女性計358名を対象に、ハプログループと肌表面の角質細胞の大きさについて解析したところ、南方諸島から日本列島に移住してきたと考えられている「ハプログループF」の女性は、角質細胞の大きさが大きく、肌のターンオーバーが遅延しやすい傾向にあることがわかった。

 ルーツの違いがその人の肌質に関係していることが考えられたことから、今後、日本人の肌質の秘密を解き明かすべく、より詳細な解析を進めていく。

 我々の細胞の中には、ミトコンドリアと呼ばれる小器官があり、細胞の核にあるDNAとは別に独自のミトコンドリアDNA(mtDNA)を持っている。

 このmtDNAは、母親から子に受け継がれる特性があり、長い年月をかけて変異しながら次世代に受け継がれるため、現在ではいくつかのmtDNAの型が存在しており、この型を系統的に分類したものがハプログループだ。

 現在、ハプログループ(mtDNAの型)を調べることで、そのハプログループがどこの地域に多く存在しているのかを把握するだけでなく、それをたどることでヒトのルーツを知るための研究にも活用されている。

 今回は日本人におけるハプログループと肌質との関連性に着目し、日本人女性の肌表面の角質細胞の大きさの違いからターンオーバーの状態を推測し、ハプログループとの関連性を調べた。

 その結果、南方諸島から日本列島に移住してきたと考えられている「ハプログループF」の人は、角質細胞の大きさが大きく、肌のターンオーバーが遅延しやすい傾向があると考えられた。

 今回の結果は、日本人のルーツの違いによって肌質が異なる可能性を示しており、今後、さらに詳細な解析を進め、個々の肌質の違いが何故生じるのか明らかにしていく。
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