ケイズ、特長ある製品の提案と効率的な営業活動を推進

週刊粧業 2023年2月27日号 11ページ

ケイズ、特長ある製品の提案と効率的な営業活動を推進
 化粧品容器の卸販売や化粧品の研究開発・製造を手がけるケイズでは、独自の特殊な分散技術を活用した特長ある製品の提案と、効率的な営業活動の両輪でさらなる成長を目指す。

 今期(2023年3月期)の見通しと今後の展望について、統括本部の千代剛彦統括本部長に話を伺った。

 ――今期の業績見通しと来期の展望をお聞かせください。

 千代 OEMは売上・利益ともに前期並みで推移する見通しで、フレグランスとスキンケアのリピートが増え、スキンケアの割合が高まっている。

 新規に関しては、小ロット対応を中心に行ってきた金沢本社の「営業企画部」が窓口となり、そこから案件の広がりをみせている。来期は同部発の大口・新規案件が複数製品化を控えており、好調な滑り出しになると期待している。

 2020年度からスタートし、30年度を最終年度とする10カ年の中期計画では、最初の5年間でなだらかな成長曲線を描き、25年度以降から一気に加速度を高めていく売上目標を掲げている。

 後半の加速度を高めていくためには、大型の設備投資が必要であり、来期はその準備を検討していく。

 コロナ禍で特に海外での営業活動が制限されたが、来期以降は我々自身の動きを加速させていく方針で、「ナイアシンアミド×セラミド×ナノ化」を実現した医薬部外品など、独自の分散技術を活用した特長ある製品を拡充し、こうした新たな製品の提案と営業活動の両輪で社外への発信力を強化していきたい。

 ――今特集のテーマである「我が社の成長ドライバー」にちなみ、今後はどのような取り組みを進めていきますか。

 千代 まずは営業部門の機能・役割の見直しと、担当エリアの区分けを優先的に進めていく。新規を専門とする営業と、既存顧客を深掘りする営業、営業のサポート役といった形で機能を分類し、東京・大阪・金沢各拠点の役割分担も明確にしていくことで、効率的な営業活動を目指す。

 ケイズといえば容器のイメージが強く、OEMではどのようなアイテムが製造できるのか、そこをしっかりと見える形で社外へ発信していくことが重要だ。今後のCITE JAPANはまさに好機で、市場ニーズやターゲットを捉えた製品を企画・提案できる強みもアピールしていきたい。
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