週刊粧業、20代・30代女性の化粧品使用状況を調査

訪販ジャーナル 2023年7月17日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 購入価格帯はやや上昇傾向も未使用者の増加は懸念材料
  • 7割強のカテゴリー・品目にて「使用していない」人の割合が増加
  • 自分に合った化粧品に出会えないという声に向き合い改善の努力を
週刊粧業、20代・30代女性の化粧品使用状況を調査
 週刊粧業では、クロス・マーケティングの協力のもと、5月10~11日にかけて20代・30代女性412名を対象に、化粧品の使用状況についてアンケートを行った。

 それによると、同様の調査を実施した3年前(2020年)、6年前(2017年)と比べ、購入価格帯はやや上昇している。新型コロナによるマイナス影響と、ロシアによるウクライナ侵攻による価格転嫁圧力とのせめぎ合いの中で、直近では価格ゾーンの上昇が優勢な状況となっている。

 一方で、未使用者の割合が増加している品目が11品目中8品目にのぼっていることは注視すべきポイントだ。購入単価が上昇しても使用者が減ってしまっては、市場成長が遠のいてしまう。

 特に未使用者の割合が急増した「チーク」(19.2P増)を脱マスクの局面でどう提案していくのか、洗顔料やクレンジング、シャンプー、トリートメントといった洗い流す系のデイリーアイテムで軒並み未使用者の割合が増加していることにどう向き合っていくのか、この2点で明確な答えを持ち合わせていない場合には、アフターコロナの状況が訪れたとしても反転攻勢は難しいと思われる。

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