資生堂中興の祖・福原義春氏の足跡を振り返る

粧業日報 2023年9月13日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 創業時のDNAを伝承すべく企業理念を制定、グローバル化も先導
資生堂中興の祖・福原義春氏の足跡を振り返る
 資生堂第10代社長として在位10年(1987~1997年)の間に様々な経営改革、社員の意識改革を行い、グローバル化の推進を図るなど現在の資生堂の成長・発展の礎を築いた福原義春氏(創業者・福原有信氏の五男である信義氏の長男)が8月30日、老衰のため逝去された。

 偉大な創業者をもち、伯父・福原信三氏(創業者・福原有信氏の三男)から薫陶を受け、創業者の孫として痛みを伴う経営改革を断行した人物という認識は持っていたが、取材で直接お目にかかることはなかったことから、これまでは粧業史上稀に見る偉人という思いで彼を見ていた。

 ただ、義春氏の死を受け、様々な情報に触れるにつけ、彼の人物としてのスケールの大きさ、会社を良くしていこうという想いの強さを改めて感じることができた。

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