クレオ、洗浄機と洗浄剤のセットで省人化や効率化に貢献

週刊粧業 2023年11月13日号 8ページ

クレオ、洗浄機と洗浄剤のセットで省人化や効率化に貢献
 クレオは、製造業が抱える省人化や効率化の課題に対して、「洗浄」の観点からソリューションを提供している。製造物の汚れに合った洗浄機と洗浄剤を取り入れることで、手洗い洗浄では落ちにくい汚れにも優れた洗浄力を発揮する。

 また、洗浄を機械化することで大幅な節水につながるため、近年は工場の環境対策の推進を目的に洗浄機の導入を検討する企業が増えてきているという。

 洗浄機の上位モデルに位置づける「かがやき」は、食品専用器具での洗浄時間や水使用量のデータを取得している。洗浄時間は手洗い洗浄に比べて約40%減に、水使用量は約70%減になることが確認された。

 同社は、これまで食品製造工場で多くの実績を積み上げる中、そのノウハウを活かして化粧品製造向けの洗浄機・洗浄剤の開発に取り組んでいる。化粧品専用器具洗浄機としては、洗浄力を訴求したものから省スペースなものまで、製造品目や工場サイズなどに合わせて選べるラインナップを取り揃えている。

 洗浄剤の開発は、横浜油脂工業と共同で進める。泡立ちにくくするなどの工夫で、洗浄時間の短縮や節水につながる洗浄剤を開発している。同社は「洗浄力の高さや洗浄時間の短縮化などの評価を高めながら、製品認知の拡大につなげていきたい」と話す。

 各洗浄機・洗浄剤の性能については、展示ルームを兼ねた羽生プラーツ(埼玉県)にて、各種実機を用いたデモンストレーションを行っている。同施設では、自社で使用した製造器具を持ち込み、洗浄力を確認したいという要望にも対応する。

 化粧品専用器具洗浄機の最上位モデルとして開発した「きらめき」(写真)は、口紅やファンデーション、日やけ止めクリームなど洗浄釜の洗浄に時間がかかる製品もしっかりと落とせる洗浄力を訴求した。専用洗浄剤とセットで使用することで優れた洗浄力を発揮する。既に化粧品大手の工場が導入しており、生産品目の切り替えが多い多品種・小ロット生産の工場の洗浄にも適した洗浄機として紹介していく。

 そのほか、手の届かないホースを水流と洗浄剤で一気に汚れを落とす「ホースCIP洗浄機」なども好評を得ている。今後も洗浄に関する悩みに応えながら、開発・改良を進めていくという。
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