フィデス、新オンライン講座で違反リスク対策を支援

週刊粧業 2023年11月13日号 4ページ

カンタンに言うと

  • SNS投稿による景表法違反で課徴金1億超の事例も
フィデス、新オンライン講座で違反リスク対策を支援
 消費生活アドバイザーによる広告表示、顧客対応コンサルティングを行うフィデス(久保京子社長)は11月7日、化粧品、健康食品、美容・健康雑貨広告の法令順守学習サービス「フィデスの美・健広告法務オンライン講座」を開講した。

 違反リスク低減に向けて、法律を「知っている」から、実務において自ら「判断」「活用」するまでの人材のコンプライアンス対応力向上を図る。薬機法や景表法、健康増進法の広告法規をワンストップで、体系的、網羅的に学べる講座ラインナップとなっている。

 開講記念として11月7日~12月25日、ステマ規制などデジタル広告規制講座の一部無料視聴が可能となっているほか、受講料2割引キャンペーンを実施している。

 SNSをはじめとしたデジタル広告に対する行政の監視の目が強まっている。特に、美・健商材広告に関しては、令和4年度の景表法措置命令件数の3分の1を占めており、サプリのInstagram投稿を違反対象とした措置命令2社に対しては、1億3660万円の課徴金が課せられた。

 広告法規制強化が続く中、行政処分による企業名公表、課徴金やSNS炎上など、広告管理不徹底は事業への多大な損失の恐れがある。

 広告法令順守においては、マーケティング、商品開発、品質保証、消費者および顧客対応、コンプライアンス部門など全社的な取り組みが求められる中、「フィデスの美・健広告法務オンライン講座」では、法規制環境変化に対応できる人材の基礎力、違反リスク判断力やコンプライアンス感度の養成に主眼をおいている。

 豊富な事例解説と実際の広告事例による演習や理解度チェックテストで実践的な違反リスク判断力が身につく。

 1コマが10~30分と短いため、隙間時間を活⽤して飽きずに学べる。また、知りたいところをピンポイントで見返すことができるため、実務で確認したい内容にもすぐにアクセスすることが可能だ。

 料金設定は、6カ月間利用できる「全講座受け放題」が6万6000円で、1社で複数名申し込む場合、1名追加につきプラス1万1000円で受講できる。

 「化粧品・雑貨コース」「健康食品コース」は各4万4000円で、1社複数名の場合割引が適用され、1名につき3万5200円で受講できる。全講座受け放題またはコース受講では、Zoomによる無料オンライン相談(30分×1回)もセットとなっている。

 そのほか、ピンポイントでの個別講座(1万1000円~)受講も可能だ。個別講座を含む、全受講者において、視聴期間中、講座内容に関する疑問を随時メールで質問できる。

 なお近年、景表法措置命令事案の約7割が不実証広告規制適用事案で、そのほとんどが美・健商材の効能効果に関する不当表示となっている。

 こうした中、「表示の裏付けとなる合理的根拠」に関する「不実証広告規制対策」も今後、講座の中に取り入れていく方針だという。
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