花王、小田原工場に新たな生産システムを導入

粧業日報 2024年1月12日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 効率的な少量多品種生産を可能にするダイナミックセル生産設備が稼働
花王、小田原工場に新たな生産システムを導入
 花王は、京都製作所・B&Rと協働して、効率的な少量多品種生産が可能なダイナミックセル生産システムを開発し、花王グループの化粧品グローバル供給拠点である神奈川県の小田原工場(花王コスメプロダクツ小田原)に導入した。

 少量多品種製品の多い化粧品の生産に向けて、2023年内にテスト運転を完了し、2024年の初めから段階的に稼働を開始する。並行して材料供給の自動化を進め、早期の技術確立を目指す。

 ダイナミックセル生産システムは、フローティングリニア搬送技術とロボット技術の融合により、製品1つひとつを個別に自在に搬送・加工できるため、工程や加工時間が異なる製品を同時に1つのラインに投入して生産することが可能だ。

 また、高度な自動化技術による最小人員での運転と、迅速な生産品種の切り替えにより、生活者の様々なニーズに対応した製品を、必要な時に必要な量だけ、ムダなくつくることができる効率的な少量多品種生産を実現する。

 このほど導入した設備は、2品種の製品を同時に生産することが可能で、1名で運転できるため人員を確保しやすく、交替運転による24時間生産時の能力は既存設備の8時間生産時に比較して約9倍を想定している。また、生産品種の切り替えに要する時間は約6割削減できると見込んでいる。さらなる自動化を進め、生産性向上とコスト効率化、少子高齢化・人手不足への対応、労働環境改善・働きがい改革の実現を目指す。

 今後も優れたパートナーとの共創により、積極的な最先端技術の活用とDXの推進によるさらなるサプライチェーンのスマート化に取り組み、新たなモノづくりへの考え方や技術を発信することで、広く他メーカー等とも連携した社会課題を解決するオープンイノベーションを進め、持続可能なサプライチェーンの実現を目指す。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 花王、小田原工場に新たな生産システムを導入

PDF記事・人気ランキング

最新PDF記事

最新PDF記事をもっと見る

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
株式会社ミンテルジャパン
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop