日本化粧品工業会 魚谷雅彦会長、日本の化粧品の魅力をグローバルに

週刊粧業 2024年1月1日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 存在感のある化粧品産業の実現を
日本化粧品工業会 魚谷雅彦会長、日本の化粧品の魅力をグローバルに
 昨年は5月に新型コロナウイルス感染症の位置づけが「2類相当」から「5類」に移行され、人々の活動も活発になり、明るい兆しも見えてきました。一方で、物価高や人手不足等、課題も多く、先行き不透明な状況が続いています。

 社会経済活動の正常化が進みつつある現在、コロナ禍によって失われたものを速やかに回復し、再び力強い成長軌道に乗せていかなければなりません。また、目まぐるしく変化する国際政治経済状況にも的確に対応していく必要があります。こうした状況の下、化粧品産業はグローバル競争力の強化とともに国内市場を活性化し、さらに、サステナビリティへの貢献等、山積する課題への対応を積極的に進めていくことが求められています。

 日本の美意識や価値観、思想が込められた日本の化粧品は、今の時代、国内外の方々に受け入れられる余地は大きく、これをチャンスと捉え、様々な取り組みを進めていく必要があります。

 日本化粧品工業会(粧工会)は昨年4月に発足し、日本化粧品工業連合会、東京化粧品工業会、中部化粧品工業会及び西日本化粧品工業会の活動を継承・発展させ、オールジャパン体制を強化して化粧品産業が直面する課題に取り組んでいくこととなりました。昨年7月の総会において粧工会活動の基本方針となる「ビジョン2030」と「推進戦略」を決定し、今後はこの「ビジョン2030」と「推進戦略」に基づいて粧工会のさまざまな活動を推進していきます。

 粧工会は、日本の化粧品の魅力を「ジャパンビューティ」として国内外に発信し、国内はもちろん世界でも存在感のある化粧品産業の実現を目指して活動を進めてまいりますので、何卒、皆様の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 最後になりますが、皆様にとっても、また、化粧品産業にとっても本年が新たな飛躍の年となることをお祈り申し上げて年頭の御挨拶とさせていただきます。
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