花王、丁寧な所作・振る舞いに着目、感性研究を深化

C&T 2024年6月17日号 30ページ

カンタンに言うと

  • ブレスト・アウェアネスの習慣化にも寄与へ
花王、丁寧な所作・振る舞いに着目、感性研究を深化

 花王は、感性研究に行動指標、心理指標、生理指標の3つの指標を取り入れている。近年は、fMRIなども使用した脳科学的アプローチで感覚科学の研究に力を入れ、化粧品の使用時、美容サービスの提供時だけでなく、その前後における心理的なベネフィットの検証を進め、新たな価値創出を図っている。研究開発部門・感覚科学研究所の土谷洋子室長は、「感覚科学研究は、いわば製品価値とお客様が製品を使って感じる価値をつなぐような研究だ」と話す。

 同社は、浴室内の濡れた身体に使えるインバスタイプのボディ用美容液(リサージ バスタイム ボディセラム)を昨秋発売し、乳がんの早期発見をめざしたブレスト・アウェアネスにつながる提案を、ピンクリボン活動などを通じて行っている。花王の調査では、ブレスト・アウェアネスの認知率はまだ数パーセントと少数で、ブレスト・アウェアネスの習慣化が課題となっている。同社は、ボディケアの延長でバストへのケアを取り入れることで習慣化を促せるのではないかと考え、ボディケアに心理的ベネフィットを見いだす研究に取り組んだ。

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