ファンケル、摘出皮膚の長期培養技術と4Dイメージング化に成功

訪販ジャーナル 2024年8月5日号 5ページ

ファンケル、摘出皮膚の長期培養技術と4Dイメージング化に成功

 ファンケルは、摘出した時の状態を保ちながらヒト皮膚を長期培養する技術の開発と、その技術を基に摘出皮膚を、立体的(3D)・動的な変化(4D)の観察(4Dイメージング)に成功した。なおこの研究は、北里大学医学部 形成外科・美容外科学との共同研究、シンクランドからの協力を得て行われた。

 今回成功した摘出皮膚の4Dイメージングは、皮膚内部で生じるさまざまな現象の経過を細胞レベルで観察・解析することを可能にする。これを生かし、皮膚における種々の不調のメカニズム解明に応用して不調を改善する製品の開発を進めていく。

 研究では、新たに開発したマイクロニードルを活用した培養方法を用い、摘出皮膚の状態を生体に近い状態で保ちながら、皮膚内部の立体的かつ経時における動的変化の観察を行った。具体的には、細胞内の核、細胞膜やミトコンドリアを染色し、共焦点レーザー顕微鏡を用いて行った。

 その結果、皮膚内部の表皮細胞や真皮細胞、真皮の血管を構成する細胞などの動きを観察することに成功した。さらに細胞の中にあるミトコンドリアの様子も観察され、細胞が生存している状態で動的に捉えられていることが確認された。

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