香栄興業、CITE Japan 2011でラインナップの幅広さをアピール

週刊粧業 2011年5月16日号 11ページ

カンタンに言うと

香栄興業、CITE Japan 2011でラインナップの幅広さをアピール

 香栄興業(本社=東京、岡本聡志社長)は、2011年5月25日~27日にかけてパシフィコ横浜で開催される第5回「化粧品産業技術展」(CITE Japan 2011)おいて、前回開催時よりもブースを1.5倍に拡充して出展する。

 今展示会では、取扱全品目を紹介して「ラインナップの幅広さをアピールすること」を最大のテーマに据えた。それらの紹介を通じて「事業の全体像への理解をより深めてもらいたい」という強い思いが込められている。

 「日頃の営業活動では、なかなか接点を持つことができない化粧品メーカーの若手研究員の方々に当社の事業全般を知っていただくことが、今回のブース構築において最も重視したポイントであり、それを意識したレイアウトになっている」(八巻英彦代表取締役専務)

 ブースでは、ラインナップの幅広さをひと目で確認することができるよう、「感触改良基剤・油剤」「香料」「機能性エキス」「オーガニック原料」など4つのゾーンに区分けし、「ブースを訪れるだけで取扱製品の全体像が容易に理解できるようこだわった」という。

 こうしたゾーニングを採用することで、これまで接点のなかった新規先との出会いを創出するとともに、特定原料で取引のある既存取引先への新たなアプローチも同時に行っていく考えだ。

 「感触改良基剤・油剤」ゾーンでは、天然物でありながらさらっとした感触が特徴の「マルメロエキス」や、「オーツ麦β‐グルカンエキス」など機能性素材を再度紹介するほか、シアバターやマンゴーバターなど近年注目を集めつつある固体脂についてもアピールしていく。

  「香料」ゾーンでは、近年、香りニーズがますます高まる中、数千種もの素材から選び抜かれた天然香料や、合成香料を100種類以上ブレンドしてできた調合香料を紹介していく。

 「ここ数年のトレンドを見ると、天然香料については特に『精油』と成分表示できるものが好感され、また、天然精油のみで作る調合香料の採用も増えている。そうした背景もあり、用途に応じて様々な香料を扱っている点や、フランスの香料サプライヤー経由で様々な種類の香料が入手・提供できる強みを訴求していく」(八巻氏)

 「機能性エキス」ゾーンでは、生体内抗酸化物質「エルゴチオネイン」の含有率が65%になるまで精製したタモギタケエキス配合の天然由来新規化粧品素材「フィトチオネイン®」を中心に様々な自社開発エキスを紹介していく。

 「オーガニック原料」ゾーンでは、35種類までラインナップが拡充している「オーガニック抽出エキス」をはじめ、シアバターやムルムルバターを新たなラインナップに加えて品目が拡充してきた「オーガニックオイル」などを紹介する。

 同社では、今回の出展を事業全般について知ってもらう絶好の機会と捉えており、そうした考えは「会社を再度見直してもらう」という思いで取り組んでいる営業改革においても一貫している。

 「最近では、新たな気持ちで取り組みを進めることの一環として、営業担当者と技術者が一体で研究所を訪問している。当社の特徴をよく知ってもらい、良い製品をつくっていこうという機運が双方に醸成されつつある。今回はそのような背景もあり、全ジャンルを網羅したブースを出展することに決めた」(八巻氏)


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