マンダムの2012年3月期第2四半期連結業績は、売上高が前年同期比8.9%増の339億7000万円、営業利益が11.9%増の48億8800万円、経常利益が11.8%増の50億7800万円、四半期純利益が30.4%増の27億4200万円となり、売上高・利益ともに中間決算としては過去最高を更新するなど好調ぶりが際立っている。 主力ブランド「ギャツビー」のフェイシャルペーパーとボディペーパーを中心とした夏シーズン品が、今夏の猛暑や節電機運の高まりを受け、国内で販売を大幅に伸ばしたことが主因だ。「ギャツビー」のフェイシャル、ボディペーパーの売上伸長率はそれぞれ約20%、43%増となり、両分野で70~80%超に達するブランド別シェアもさらに高まっている。こうしたペーパー商材のほか、スプレー商材などのデオドラント製品を含めたフェイス&ボディ分野が牽引するかたちで、ブランド全体の国内売上高は16.8%増と急増した。 また「ギャツビー」では、ヘアスタイリング剤分野でワックスの主力シリーズ「ムービングラバー」が堅調な推移を見せたことにより、男性スタイリング剤市場におけるブランド別シェア(同社調べ)は、0.9P増の36.6%にまで高まった。 このほか、国内では保湿スキンケアブランドの「バリアリペア」や8月にブランド名を「ビフェスタ」へと刷新したクレンジング製品などで構成する「女性コスメティック事業」の売上高が27.0%増と拡大し、売上増を後押しする一方、女性向けヘアケア関連商材で構成する「ルシード エル」やミドル層をターゲットとする男性化粧品ブランド「ルシード」は、商品施策やブランドの立て直しの効果が現状までに顕在化しておらず、いずれも減収に終わっている。それでも、結果的に国内売上高は10.3%増の234億5100万円へと拡大している。 10月28日の記者会見に出席した斉藤嘉昭常務は、「従来は海外主導で成長してきたのがトレンドだったが、久々に日本主導での成長となった」と総括した。
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この記事は粧業日報 掲載
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