メークアップ化粧品専門の受託メーカーであるクロバーコスメイクは、おしろいが好調で、さらに新たに展開し始めた湿式アイテムが本格的に動き出したこともあり、前期(2011年12月期)は増収で推移した。今期も途切れなく受注を獲得しており、特に5月以降は、ほぼフル稼働で生産にあたっている。
同社ではここ数年来、処方開発に精通した営業担当者が関東・九州エリアに積極的にアプローチしており、既存先の取引量拡大と同時進行する形で新規先からの引き合いが増加。それに伴い、個装仕上げまでの案件が増えてきている。
「従来は個装仕上げの手前までの半製品での出荷がメインだったが、新規先からの受注が増加するにつれ、個装仕上げの比率が高まっている。こうした物量の増加に対応するため、今年3月には物流倉庫を新設した。協力会社と連携してスピーディーに出荷する体制を整え、付加価値を高めたことにより、増収増益体質への転換も図れている」(立岡泰昭専務)
今後は、「メークに特化した設備投資」「納期対応能力の向上」に注力していく。メークアップ専門で高度なリクエストに迅速に対応していくことが、同社の最大の強みであり、さらなる成長を図っていくには欠かせないためだ。
「単純作業でのオートメーション化を推進していくことは重要だが、多品種少量が求められるメークアップでは、人が介在した方が効率的かつ高品質な製品が作れることも多い。そうした背景もあり、新人事制度の導入により、高度な技術力・人間力を備えた社員の模範となる人材の育成にも努めている」(立岡氏)
中長期的には、3年をめどに東京に試作品も製造できる営業拠点を設ける予定だ。また、外国人社員を採用し、中国や東南アジアのレギュレーションの確認など、海外進出を検討する国内メーカーを後方支援できる体制も構築していく。
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この記事は週刊粧業 掲載
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