カネボウ化粧品はこのほど、新たなカウンセリング戦略と肌測定機器の説明会を開催した。
同社では成長戦略の1つ「国内基盤強化」の施策として新たなカウンセリングの構築を進めている。その背景には「近年、個性を生かす化粧品が注目され、一人ひとりを見つめたカウンセリングのニーズが高まっている。お客様はより高度なカウンセリングを求める傾向にある」(岡崎佳澄美容部門美容教育グループ統括マネージャー)ことがあげられる。
そこでヘアメークやヘルスケアまでカウンセリング領域を拡大するとともに、顧客のニーズや接客時間に合わせたシンプルメニューや、障害者向けメークアップといった専門性の高いメニューまで対応領域を拡大させる。昨年6月に美容関連の組織を集約して全42名(12月19日現在)からなる美容部門を設立し、組織の再構築にも着手している。
その一環として今年1月より順次導入するのが、新肌測定機器「ビューティアナライザーADⅡ」だ。ビューティカウンセラー1080名の声を反映させたという新機器では14項目の測定が可能で、肌表面から真皮の力まで評価でき、全項目を測定するフルコースや、7つのメニューから1つを選ぶ単測定コースなどがある。
コードレスタイプのセンサーは皮脂量、水分量、ハリ弾力、血行が測定でき、測定結果はもちろん辞書画面やアドバイス情報も表示が可能となり、短時間でも充実したカウンセリングを提供できるようになった。
カメラは従来の30倍拡大に肌トラブルの全体像が観察できる15倍を新規採用した。さらに、肌の表面と内部の画像を交互に表示する「フリッカー表示機能」を新搭載し、シミや肌あれの状態が確認しやすくなった。
本体(モニター画面)は、動画や肌断面図、1年6季のスキンケアプランや生活アドバイスなどが表示でき、測定結果を確認しながら様々なアドバイスができるようになった。
「ドラッグ・専門店には1月より、GMS・百貨店には5~6月より順次導入する。6月までに約2000店、2014年末までに約5000店へ導入する計画だ。ヘア分野の分析機能は現在開発中。本体には40名の測定データを一時的に保存でき、他ツール(BCキット)と連動させれば顧客データをサーバーに保存し、次回来店時に呼び戻して前回とのデータ比較もできる。機器の反応速度が倍増し、慣れれば数分間で測定が完了する。使用ソフトは従来の機器とほぼ同じなので導入教育がスムーズに進んだ。海外店への導入はまだ未定の状態である」(島上和則美容部門美容研究所部長)
【PDFダウンロード】「カネボウ化粧品夏坂真澄社長インタビュー」はこちら
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この記事は粧業日報 掲載
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