シーエスラボ(本社=東京)は、水とオイルの乳化安定化技術に長けたOEM企業だ。
スキンケア製品を始め、最近はヘアケア製品の処方開発にも着手するなど、開発力を強化し、提案の幅を広げている。「すべての処方に有用性評価を付与する」ことを目的に、本社に設備をひと通り用意し、ガイドラインに則って評価試験が行える環境を整えた。
昨年の展示会では「乾燥による小じわ」の表現ができる最低限のガイドラインに則って試験を行い、その処方を紹介して来場者からの注目を集めていた。
現在は、別会社を通じて評価試験を行い、さらにエビデンスの付与を強化している。創業以来、「これがあったら面白いのではないか」という好奇心を原動力に、常に新たな試みに挑戦する同社の事業とモノづくりに対する考えについて取材した。
「追求」テーマに処方開発に注力
生活者に驚き与える製品を提供
近年、「追求」をテーマに、処方にこだわり抜いたユニークな製品の開発に取り組んでいる。
昨年行われた展示会では、オイル分を多量に含み乳化安定化が難しい「クリーミィローション」や、肌刺激性を抑えつつクレンジング力を格段に向上させたという「すごいクレンジングオイル」など、特徴的なスキンケア製品を紹介し、ユニークな発想力と技術力の高さをアピールした。
スキンケア製品を中心に処方を開発していたが、同じ展示会でノンシリコンのヘアミストを紹介したことを皮切りに、本格的にヘアケア製品の開発に着手した。
「一般的にシリコンはテクスチャーを向上させるため、ノンシリコン処方になるとその点が犠牲になっていた。しかし、それではナンセンスだ。ノンシリコンなのにコンディショナーなしで抜群の手触りの良さを実現して、初めてノンシリコンシャンプーは評価される」(林雅俊社長)
このことは、オーガニック化粧品についても同様のことが言えるという。
「今までは、オーガニックが優先的な価値であり、使い心地は二の次だった。環境に配慮していたり、自分の生活観に合っているという点に納得したうえで使っていたが、そうではない生活者もいる。後者でも納得して使っていただきたいから、使用感が良く、価格も手頃で提供できるような製品を開発していく」(林社長)
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この記事は週刊粧業 2013年5月13日号 11ページ 掲載
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