ヒノキ肌粧品の新規取扱店の中で高い売上伸長率みせるスミレ薬局

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カンタンに言うと

ヒノキ肌粧品の新規取扱店の中で高い売上伸長率みせるスミレ薬局

 スミレ薬局は、JR八王子駅から徒歩で約10分の距離にある横山町二丁目商店街に位置する。駅から程近い立地柄、近隣にはマツモトキヨシ、セイジョー、サンドラッグ、ドン・キホーテ、ダイエーといった数多くの競合店がひしめく。

 他店との差別化を図るべく、昨年10月からヒノキ新薬が展開する薬用スキンケア製品「ヒノキ肌粧品」を新たに導入した。アレルギーに関して豊富な知識を持つ調剤薬局ならではのカウンセリングが奏功し、ヒノキ肌粧品の新規取扱店の中で全国トップクラスの売上伸長率を記録している。

 ヒノキ肌粧品の売上げが好調な秘訣や、日々の取り組みについて中嶋彬江専務取締役に話をうかがった。

85年来、地域に根ざして信用を構築
競合ひしめく立地で独自の強み磨く

 同店は中嶋氏の母親が八王子で初の女性薬剤師として1928年(昭和3年)に創業し、今年で85周年を迎える。

 現在、中嶋氏は薬剤師で社長をつとめる姉とともに2代目として同店を支え、5~6年前からは娘も経営に参画している。

 中嶋氏が家業を継いだのは、東京オリンピックが開催された1964年まで遡る。東京都庁に勤め、東京オリンピックの仕事に携わっていた中嶋氏は「父がこの年に亡くなり、急遽仕事を辞めて母をサポートするべく実家の家業を継ぐことになった」と当時を振り返る。

 創業から調剤薬局一筋だった同店は、1968年に「ヘレナ ルビンスタイン」「マックスファクター」を導入し、化粧品の販売を開始した。

 化粧品の販売に至った経緯について、中嶋氏は「化粧品には華があり、明るいお店づくりには最適だった」と説明する。しかし、思うように化粧品が売れず、厳しい時期が続いたという。

 「元々が調剤薬局なので、薬はロイヤルカスタマーでも化粧品は別という方は多い。両方購入していただくことはもちろん理想的だが、それは非常に難しい。例えば、調剤薬局のお客様に化粧品を熱心にご紹介しても、それが原因でお店から離れてしまう場合もある。今でも、緩急のバランスをつけた接客を常に心がけている」(中嶋氏)

 現在は、カネボウ、マックスファクター、ヒノキ肌粧品、ノブの4ブランドを取り扱い、来店客層は主に50代以上の女性が多いという。

 従業員は60代が中心で、上は87歳から下は40代と年齢層が幅広く、全員が登録販売者の資格を持ち、しかも勤続年数の長いベテランが多い。取材時もほぼ途切れることなく既存客が来店し、各スタッフが慣れ親しんだ様子でカウンセリングを行う姿が印象的だった。

 「競合ひしめく中で生き残っていくためには、やはり地域のお客様との親密なコミュニケーションを深堀するしかない。85年間、地域に根ざしてカウンセリング販売を行ってきた実績があり、これは近隣の競合店にはない強みだと自負している」(中嶋氏)(以下、省略)

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【店舗概要】
住所=〒192-0081 東京都八王子市横山町21-8▽電話=042-642-1776▽営業時間=8時~20時▽定休日=年中無休(1月1~3日、年末31日も営業)

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