全国化粧品小売協同組合連合会(以下、全粧協)の「2013年次大会in東京」がこのほど、品川プリンスホテルで開催され、第一部では「真の専門店になろう!」をテーマに山口喜兵全粧協理事長から本部提案がなされた。
続いて、第二部では日本化粧品工業連合会(粧工連)・前田新造会長やカネボウ化粧品・夏坂真澄社長ら制度品メーカートップによる来賓挨拶が行われた。
夢の実現には組合員の一致団結が不可欠
山口理事長は冒頭の挨拶で、「全粧協は設立以来、消費者に支持される専門店集団を目指し、傘下組合員には教育の重要性を訴え続けるとともに、専門性を高めるため選択と集中の道を選んで活動してきた。現場の女性の声を聴くアンケートやKIRYO売上高上位500傑へのアンケートなど、組合員の声を重視し、優先順位・費用対効果を勘案しながら、会員の総意を得て積極的に取り組んでいきたい。
昨年度は、全粧協本部に全委員会横断型の『経営特別委員会(夢の実現に向けて)』を設けた。傘下組合員が夢を持って活動できるよう、組合員の意見・提案・要望等を尊重しつつ、関係メーカーとあらゆる角度から検討し、実現に向けて努力している。ただ、夢の実現には、傘下組合員の一致団結なくしては何事も成就しない。今一度、事業協同組合の原点に返り、全ての組合員が力を合わせ、夢の実現に向け努力していくことが不可欠だ。夢を実現できるか否かは、全ての組合員の熱意と行動力に懸かっている」と述べた。
資生堂・関根近子執行役員が
「プラス思考」をテーマに講演
続いて、資生堂執行役員美容統括部長の関根近子氏が「輝いて生きるプラス思考の育て方~感動する心~」をテーマに講演を行った。
関根氏は今から20年前、仕事や家庭生活において辛い時期を過ごしていた時にあるセミナーを受け、「今日という日は、残りの人生の中で一番若い日である」「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」という講師の言葉に感動し、それ以来、このことを実践してきたという。
教育現場においては、他人を変えようとしてもなかなか変えることは難しいので、関根氏自身、常に研鑽を重ね「人に影響を与えられるような存在になること」を意識しているという。実際、その助言が自分のためになるということを理解できれば、人から言われなくても、自らが進んでするようになるという。
プラス思考とは、例えばコップに半分の水が残っている場合に、有ることに着目することを指す。米国の心理学者が実施した調査によると、人間に起きる事象の8割は、ポジティブな事象でもネガティブな事象でもないという。
「日々の生活の8割を占める良くも悪くもないことを、良いことと捉えるか、悪いことと捉えるかで、楽しい人生になるか、つまらない人生になるかが決まるので、いかにプラス思考で考えられるかが重要になってくる」(関根氏)
また、これまでの実体験から「『他人と比べるのではなく、過去の自分と比べること』と『目標を持つこと』が物事を長く続けられる秘訣だ」とも語った。
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この記事は粧業日報 掲載
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