化粧品の総合容器会社であるグラセルは5月17日、「本社ビル竣工記念祝賀会」を帝国ホテル大阪にて開催し、仕入先の幹部や地元議員など約300名が詰め掛けた。
谷村敏昭社長は冒頭の挨拶で、「会社というのは、社員の意識が1つにならないと発展しないと考え、乾坤一擲の思いでこの建物をつくった。平成20(2008)年10月1日に高安硝子と大阪硬質硝子が合併し、グラセルを創業したが、本社に全ての人員を収容することができず、大阪本社、支社と分かれてスタートした。
その後、2700坪の土地を購入し、借入金を返済し終えてから建築に着手しようと考え、取扱商品数が増え続けるのに対応し、倉庫を4箇所借り、従業員用の駐車場、社用車も借りて何とかしのいできた。そうした中、消費税が2段階で上がることとなり、2014年3月までに本社ビルを建設することを決断した。
建築にあたっては、市街化調整区域ということもあり、様々な困難に遭遇したが、府議会議員、市議会議員、茨木市長、設計会社、建築会社、金融機関をはじめ皆様のお力添えにより何とか期日内に着工することができた。また、社員の努力があったからこそ完成したといえ、社員には本当に感謝している。
会社というのは、継続していくことが何より重要だと思っている。人間は生きているうちが華であるように、会社も生きているうちが華である。多少迷惑を掛けることもあるかもしれないが、持続さえすれば必ず恩返しできると考えている。
前身の高安硝子は昭和22(1947)年、大阪硬質硝子は昭和35(1960)年に創業したが、グラセルは5年8カ月前に創業したばかりなので、本日ご出席の皆様のご支援・ご鞭撻を仰ぎながら、さらなる発展を遂げていきたい」と述べた。
続いて、仕入先を代表して日本精工硝子の小西慈郎社長は「新社屋を内覧したが、単に広い、新しい、使い勝手がいいということだけでなく、そこに働く人々の情熱やロマンがこもっている。全ての仕入先はグラセルの大ファンであると同時に、親衛隊でもあるので、心を大きく安心して社業に邁進してもらいたい。そして新しい建物に命を吹き込んでもらいたい」と挨拶した。
最後に登壇した鈴木雄三会長は、「今日6回目の午年を迎えた。偶然とはいえ、この記念祝賀会と誕生日が同じ日に迎えられ、本当に果報者だと思う」と述べ、祝賀会を締めくくった。
この記事は週刊粧業 掲載
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