1998年設立のプロテックス・ジャパンは、ヘアケア製品を中心に化粧品・医薬部外品のOEM事業と、サロン専売・業務用ヘアケア製品の自社ブランド「ハホニコ」を展開している。
同社の京寛志副社長によると、シャンプーをはじめとする洗浄剤系製品で一般的に使用されている従来の石油系界面活性剤は洗い流しても肌に残留してしまい、それが肌と髪を傷める原因となっているという。
これに対し同社では、設立当初から「良い界面活性剤を使用すればシリコンの手助けは要らない」という考えのもと、毛髪の成分と近似したアミノ酸(PPT)系界面活性剤を使用したヘアケアOEMを提案している。
「一般的な界面活性剤を使えば製品を安く提供することができるが、軋みによる毛髪ダメージにつながりかねない。当社では可能な限り、お客様に良質なアミノ酸系界面活性剤を使用した製品の提案を行っている。もちろん低価格の要望はあるので、工場では日夜コストダウンに努力しているが、作る側として良質なものを作らないとお客様のリピートにも関わってくる。1回作って売り切って終わりというのではなく、エンドユーザーが次も買いたいと思われる商品を作るのが我々の責任であり、そのためにもモノづくりには一切の妥協をしないというのが当社の姿勢だ」(京副社長)
同社では、工場の設備環境も徹底的に追求している。
京都にある本社工場の製造室内は、わずかなほこりもシャットアウトし、最新のHEPAフィルターによるクラス1000相当のクリーンルーム設備を備え、医薬品製造レベルの空気清浄度を誇る。
製造面では、高度に精製された「RO水」を100%使用しているほか、大口注文にも対応できる大規模な製造釜(真空乳化釜、オープン釜)を持っている。
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この記事は週刊粧業 2015年5月20日号 掲載
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