CITE Japanに初回から出展をしているナユタでは、これまでの経験を踏まえてカラフルなポスターやPOPを取り入れてアイキャッチをねらう。
「容器やディスプレイが白で目立ちにくいため、サインボードやポスターをカラフルにして来場者の目にとまるようにする。展示は処方紹介が中心となる」(山崎尋士社長)
同社はゲル化粧品のスペシャリストとして20年以上にわたってOEM事業を続けてきた。「洗顔後、これ1つでOK」という打ち出しを他社に先駆けスタートさせている。
ブースではゲルの油量や粘度の異なる試作品を展示し、使用感の違いを体感してもらうことでゲルに多くの選択肢があることをみてもらう。サンプルも配布する。
また、問い合わせが多い化粧水の試作品も展示する。処方を変えることで保湿感などの違いを提案し、リキッドタイプのクレンジングとセットで配布する。
製造目線のアドバイスや、自社製品を発売するグループ会社、ジェルニックからのフィードバックを参考にした広告面でのサポートもできるのが強みだ。
さらに、1000個から対応する透明石けんも展示する。乾燥工程を必要としないため、受注から1カ月という短納期を実現した。
「これまでの反省として、当社が何をしている会社か伝わりにくかったので、化粧品のOEM製造会社であるとひと目でわかるようなブースにしたい。また、ゲルも処方別に、違いがわかる一言を記したPOPをつけるなどの工夫をする」(山崎氏)
現在、ゲルの新たな処方を開発中であり、間に合えば展示に加えたいという。
「展示会は新規開拓だけでなく新処方などを発表する場でもあるので、年に1~2回は出展したいと思っている」(山崎氏)
現在、三郷工場がISO9001認証の取得に向けた最終段階に入った。5月下旬の審査をクリアすれば取得できる見込みだ。また、3つある乳化釜のうち1つのリニューアルを検討している。
「ゲルはその保湿力だけでなく、低刺激、軽い仕上がりも魅力であり、処方を組み合わせることでクレンジングや角質ケア、化粧水などアイテムのバリエーションも広がる。展示会ではこの点もアピールしていきたい」(山崎氏)
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この記事は週刊粧業 2015年5月29日号 掲載
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