ライオン、「雨活アイデアコンテスト2015」表彰式を開催

粧業日報 2016年1月21日号 2ページ

カンタンに言うと

ライオン、「雨活アイデアコンテスト2015」表彰式を開催
 ライオンは1月9日、全国の小・中学生を対象に実施した「雨活アイデアコンテスト2015」の表彰式を東京スカイツリーで開催した。

 雨水の有効活用に関するアイデアや実践を募集する同コンテストには、4部門計5090点(作文部門1401点、ポスター部門382点、自由研究部門100点、スローガン部門3207点)の応募があり、当日は最優秀作品の受賞者8名が招かれた。

 表彰式で挨拶に立った小竹由紀CSR推進部は、「今年で5回目を迎え、皆さんの作品からはとても一生懸命取り組まれた様子と、日頃の生活行動の中で素直に感じた大切な気づきを作品にされていることが伝わってきた」と総評し、「当社は洗剤や歯磨きを作っており、大変水に関わりが深い。このコンテストは毎年、未来を担う皆さんに身近な雨水を通じて水の大切さに気づいて欲しいという思いで実施しており、ここで得られた気づきを是非今後も大切に育んでもらいたい」と述べた。

 作品部門では、亡くなったおじいちゃんが作った雨水タンクを通じ、物を大切にする心に気がつく様子が綴られた「おじいちゃんの水やり機」(特別支援学校4年生)、100年後の未来の街を舞台に雨活のアイデアが生き生きと表現された「雨水活用物語」(中学1年生)が選ばれた。

 ポスター部門では、雨が強い日に走るスピードが速くなるジェットコースターなど、雨が降ることで人を楽しませる様子が表現された「雨の中のゆうえんち―雨がふるとうれしいな―」(小学2年生)、細部まできれいに描かれた京町屋を背景に、打ち水と雨活を絡めて昔の人の智恵を紹介した「昔からの知恵」(中学1年生)が選ばれた。

 自由研究部門では、自ら濾過装置を作って浄水を行い、試薬を使いながら水の濾過について定性的に調査した「雨を活用したい!ペットボトルを使ったろ過装置を作って雨水をきれいにできるか?!」(小学5年生)、人工物と土の浸透比較、雨水流出による地下水減少と地盤沈下、雨水貯水方法の3点について実験を行った「雨と一緒に暮らしちゃおう PART2」(中学3年生)が選ばれた。

 スローガン部門では、「雨水は 大地にそそぐ 宝物」(小学4年生)、「雨の日は ムダに出来ない 大事な日」(中学1年生)が選ばれた。

  最後に、特定非営利活動法人「雨水市民の会」の山本耕平理事長が登壇し、「今回の式典会場となった東京スカイツリーの地下には2635トンの雨水を貯水できるタンクがあり、屋上の樹木への植栽や防火用水などに再利用されている。墨田区内にある大きな建物には、雨水を溜めて活用されているところが比較的多く、一般住宅でもタンクを設置して雨水利用をしている土地柄だ。雨水は水源として私たちの生活を支えるだけでなく、雨が降ることによって空気中の塵や汚れを落としてくれるものでもある。雨活コンテストは1回目から審査員を務めているが、今年は特に面白い切り口のものが多く、年々レベルが高くなっている」と総括した。
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