資生堂2015年12月期決算、2ケタ増収増益

粧業日報 2016年2月19日号 1ページ

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資生堂2015年12月期決算、2ケタ増収増益
  資生堂の2015年12月期連結業績は、売上高が前年同一期間比12.6%増の7630億5800万円、営業利益が77.4%増の376億8000万円、経常利益が64.8%増の375億8800万円、純利益が15.7%減の232億1000万円となった。

 同社では、15年12月期より3月決算だった資生堂と連結対象会社の決算日を3月31日から12月31日に変更しており、15年12月期においては、3月決算だった資生堂と連結対象会社は4月1日から12月31日までの9カ月間、12月決算だった連結対象会社は1月1日から12月31日までの12カ月間を連結対象期間としている。

 売上面では、国内が中高価格帯を中心とするブランド改革の成果に加え、インバウンド需要を取り込んだことにより11.7%増の2969億円となった。海外は、中国・アジア・米州・欧州の全ての地域において前期同一期間を上回ったことにより現地通貨ベースで5.4%増、円換算後では為替レートが円安傾向で推移したことにより13.3%増の4662億円となった。

 営業利益は、売上増に伴う差益増に加え、積極的なマーケティング投資と効率的な費用運用に努めたことなどから77.4%増となり、経常利益も64.8%増となった。一方、純利益は、前期にデクレオール・カリタブランドの譲渡益を計上していたことや、当期が税効果の影響で税金費用が増加したことなどにより、15.7%減となっている。これにより、営業利益率は4.9%、ROEは6.0%となった。

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