性別超えたライフスタイルを提案する「ジェンダレスコスメ」に熱視線

C&T 2016年3月15日号 31ページ

カンタンに言うと

性別超えたライフスタイルを提案する「ジェンダレスコスメ」に熱視線
 近年、社会的な関心事となっている「LGBT」に対する認識の高さから、性別や年齢を問わず使えることを訴求するアイテムが注目を集めている。電通の専門組織である「電通ダイバーシティ・ラボ」が2015年4月に約7万人のLGBTを含む性的少数者(セクシュアル・マイノリティ)に関する広範な調査を実施した。

 その結果、LGBT層に該当する人は7.6%、LGBT層の商品・サービス市場規模は5.94兆円となることがわかった。

 渋谷区や世田谷区で同性パートナーシップに関する条約が成立し、先だっては那覇でも7月をめどに同性パートナーを結婚と同等の関係と認める制度をスタートさせると宣言したばかりだ。

 また、企業がダイバーシティの側面から社内体制の整備に取り組みはじめており、今後、この動きはますます活発化するものと考えられる。

 化粧品業界においては、「ジェンダレス」や「ノージェンダー」のほか、家族やパートナーと共有する「シェアード」といった様々なアプローチで、男女の垣根を越えて愛用の1品に加えられる製品やブランドが徐々に注目されはじめ、新たな市場が誕生しそうだ。

 現在の「ジェンダレス化」のポイントと今後の可能性について、シンクタンクの総合企画センター大阪の松本竜馬第2マーケティンググループマーケティングマネージャーに分析してもらった。

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