ライフスタイルブランド、現在の状況と今後の展望

C&T 2016年6月15日号 32ページ

カンタンに言うと

ライフスタイルブランド、現在の状況と今後の展望
 ここのところ「ライフスタイルブランド」というフレーズを頻繁に耳にするようになった。

 化粧品やアパレル、食品、雑貨などを総合的に提案するようなメーカーが目立ち始め、またそうした店舗も急激に増えている。

 ただ、一口に「ライフスタイルブランド」と言ってもその実態や捉え方は実に多彩だ。

 今回は、「食」「エシカル」「ハラール」をキーワードに各社の動向を探った。

「震災」「食」「インターネット」
生活意識や価値観が変化

 前段として、ライフスタイルブランドの実態や普及の背景を探っておきたい。

 「ライフスタイル」を看板に据え、主にナチュラル・オーガニックコスメなどのPRやコンサルティング業務を展開しているラ キャルプの代表・新井ミホ氏に分析してもらった。

 ――「ライフスタイルブランド」がここまで注目を浴びているのには、どんな背景があるのでしょう。

 新井 私が10年ほど前に「ライフスタイル」を掲げてフリーランスのPRとして独立した当時は、まだ注目されていなかった。欧米などでは自分に合った化粧品や食品を生活の中に自然に取り入れるようなオーガニックなライフスタイルが定着していたが、日本はあくまで「オーガニックコスメ」という単独の括りで存在し、ライフスタイルとして化粧品を捉える考え方は希薄だった。

 それがこの5年ほどで劇的に変化してきた。背景には様々な社会的、また経済的な要因があると思う。

 東日本大震災も一因ではないだろうか。あの悲劇を境に、多くの人が自然の脅威や命の大切さを実感するようになり、少しずつ日常生活への意識が変わっていったように見える。

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