trip salon un.、「美容室を持ち込む」訪問美容で成功

週刊粧業 2017年3月13日号 7ページ

カンタンに言うと

trip salon un.、「美容室を持ち込む」訪問美容で成功
 理美容業界で近年、盛んに取り組まれている「訪問美容」という言葉を知っている業界人は多いだろう。従来、「訪問美容」は、介護施設等を回り、入居者の髪を切り、清潔に保つことを目的とし、実用性や効率的な施術が求められていた。

 そのような中で、un.の湯浅一也CEOは、「訪問美容」に新潮流を生み出し、ボランティアとしての側面が強かった訪問美容を「仕事」へと進化させた。こうした取り組みは、化粧品業界や化粧品専門店でも今後、求められていくだろう。

 同社を設立し、関東1都3県(東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県)で訪問美容「trip salon un.」に取り組む湯浅氏に話を伺った。

「カリスマ美容師」ではなく
訪問美容で美容業界の変革へ

 北海道出身の湯浅氏は、中学2年生の時に、理美容業界へ進むことを志した。長年通っていた床屋ではなく、初めて美容院で髪を切ってもらったことがきっかけだったという。

 「床屋で切ってもらう時の髪型が気に入らずにいた際に、友人に誘われて美容院を訪れた。切り抜きを持って行って『この髪型に』とお願いしたところ、その通りの髪型に切ってくれたので、感動した。その後も担当の美容師さんが職業のいいところや裏話などを話してくれたので、具体的にイメージできた」

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