カネボウ化粧品 村上社長、新体制で競争力強化へ

週刊粧業 2018年1月1日号 36ページ

カンタンに言うと

  • 2012年の社長ご就任からこれまでを振り返った心境はいかがでしょうか。
  • 2017年の主なブランドの動向をお聞かせ下さい。
  • 海外事業の進捗状況はいかがですか。
  • これからカネボウ化粧品はどうあるべきでしょうか。
  • 新たに美容専門会社を設立されました。
  • 村上社長のこれまでの略歴を教えてください。
  • 2018年のブランド施策をお聞かせ下さい。
  • 2018年の海外事業の戦略をお聞かせください。
  • 村上新社長へのアドバイスはありますか。
カネボウ化粧品 村上社長、新体制で競争力強化へ
 カネボウ化粧品では2018年1月1日付で社長に村上由泰氏が就任した。

 村上氏は1963年生まれの54歳。1986年に花王に入社し、ビューティケアの領域で、スキンケア事業に長らく携わり、海外の赴任経験もあることから、グローバルな視点での舵取りが期待されている。

 今年は販売組織を花王グループカスタマーマーケティング(以下、KCMK)に一本化し、花王グループとして取引先との取り組みを強化するとともに、美容カウンセリングの専門会社としてカネボウビューティカウンセリングが誕生した。

 夏坂真澄前社長に社長就任からこれまでの軌跡、および2017年の総括と今年の展望を、村上氏には新社長としての抱負を語ってもらった。

スキンケア改革を推進
メークブランドが成長

 ――2012年の社長ご就任からこれまでを振り返った心境はいかがでしょうか。

 夏坂 今年の1月1日付で販売会社を1社化し、新たに美容カウンセリング専門会社「カネボウビューティカウンセリング」を設立しました。

 新体制に移行することから、私としてはこれが一つの節目の時期と考えています。新社長の村上とは一緒に仕事をしたこともあり、化粧品や海外のことを熟知しているので安心してバトンを託すことができます。

 社長就任時、私は3つの課題(プレステージビジネス、スキンケア、海外事業の強化)を掲げました。

 社長就任からこれまでの約5年半を振り返ると、残念ながら国内売上は(2013年の)自主回収前の規模に戻すことはできませんでしたが、海外事業とエキップの売上を合わせた連結では、2017年の業績は、私が社長に就任する前の売上規模になる見込みです。

 メークは自主回収の影響が比較的少なかったこともありますが、ある程度売上を伸ばすことができたと評価しています。

 スキンケアでは改革を進めてきました。2016年秋の「KANEBO」を皮切りに、昨年、「DEW」をマスの基幹ブランドとして刷新、さらに今春に「エビータ」の全面リニューアルが控えています。

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