ライオン、「雨活アイデアコンテスト2017」表彰式を開催

粧業日報 2018年1月30日号 5ページ

ライオン、「雨活アイデアコンテスト2017」表彰式を開催
 ライオンは1月20日、水環境への意識を啓発する活動の一環として、全国の小・中学生を対象に雨水の有効活用に関するアイデアや具体的な活動などを募集する「雨活アイデアコンテスト2017」の表彰式をキッザニア東京で開催した。

 今回で7回目の開催となる同コンテストには、4部門で過去最多の1万1614点(作文部門2389点、ポスター部門1440点、自由研究・自由表現部門450点、標語部門7335点)の応募があり、当日は最優秀作品の受賞者8名と保護者が招かれた。

 主催者を代表して挨拶に立った小林健二郎取締役上席執行役員は、「我々が販売する歯ミガキや洗剤といった製品のほとんどは、水がないと役に立たない。当社では水が大事という思いを全社員が持ち、地球の水がこれからもキレイに使えるよう製品づくりを行っている。このコンテストを通じて、是非皆さんにも水の大切さを考え、様々なことにチャレンジして欲しい」と述べた後、この日の会場となったキッザニア東京について触れ、「当社は2006年の開業から、歯科医院のパビリオンを出展している。キッザニアのコンセプトは、楽しみながら社会の仕組みを学ぶことができる『エデュテインメント』で、表彰式後は歯科医院をはじめ、様々な仕事に楽しみながらチャレンジし、将来なりたい自分をイメージして欲しい」と語りかけた。

 作品部門では、母が小学生の時に阪神大震災で被災し、水が全く使えなかった当時の体験談から、水の大切さに気づいたことを丁寧に綴った「『水は大事』をわすれない」(小学2年生)、雨水タンクの設置により、雨水の有効活用と内水氾濫の抑制につながることを説得力のある文章でまとめた「各家庭で雨水タンクを設置しよう」(中学2年生)が選ばれた。

 ポスター部門では、葉の陰に雨宿りする蝶の羽の中に花や魚、人々が楽しそうに暮らす町を描き、雨の恵みを独創的に表現した「雨の中のちょうちょ」(小学4年生)、「雨活」の文字をなす・トマト・魚など水に関連する物で表現し、斬新なレイアウトが印象的な「自然からの授かりもの」(中学3年生)が選ばれた。

 自由研究・自由表現部門では、植物を植えた雨庭の模型を作り、コンクリートやアスファルトと比べて夏の気温低下に効果的であることを実験で証明し、雨庭を研究対象に取り上げた点が高く評価された「ようこそ雨庭へ」(小学4年生)、災害に備えて雨水の貯留と雨水による発電の一石二鳥を狙った着眼点がユニークで、手作りの装置で実験した意欲的な研究の「ガレージの屋根を利用した非常用生活用水の貯水&雨発電」(中学3年生)が選ばれた。

 標語部門では、「あめのみず くもがとどけた プレゼント」(小学6年生)、「水の環で 繋ぐ生命 青い地球(ほし)」(中学2年生)が選ばれた。

 最後に、同コンテストの最終審査員を務めた特定非営利活動法人「雨水市民の会」の山本耕平理事長が登壇し、「今年で7回目となり、年々作品の質が上がっている。特に今年は雨水の本質や意味がしっかりと作品に反映され、印象に残るものが多かった。今回のコンテストを通じて、皆さんには水を大切にし続けて欲しい」と総評した。
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