THE KAORI BAR FINCA、香水の量り売りモデルの先駆けが新宿に旗艦店オープン

週刊粧業 2018年1月29日号 7ページ

THE KAORI BAR FINCA、香水の量り売りモデルの先駆けが新宿に旗艦店オープン
 香水や香り製品を中心としたOEM事業を展開しているフォルトーナ(本社=東京)は、2012年より原宿発祥の香水「Finca(フィンカ)」を自社ブランド事業とし、主に通販で香水を販売していたが、2017年7月に新宿に晴れて旗艦店となる「THE KAORI BAR FINCA」をオープンした。

 フォルトーナの桑原ゆかり社長が、前職時代に「Finca」創業者の益子伸一氏と取引関係にあったことから、桑原氏が話を持ちかけ、フォルトーナのグループに収まったのが事業化の経緯だ。

 柔軟剤から端を発した現在の香りブームにより、最近はOEM、「Finca」ともに好調という。「KAORI BAR」で伝えたい香りに対する同社の思いを伺った。

黎明期にオリジナル香水を展開
渋谷・原宿から若者に人気広がる

 益子氏が「Finca」ブランドを立ち上げたのは、25年ほど前のことだ。当時、香水といえば百貨店で手に入るラグジュアリーブランドのものが一般的だった時代に、オリジナル香水を開発し、原宿に店舗を構えて販売していた。

 アパレル業界から独立し、当時まだ下火だった香水市場に着目したのは、学生時代から香水を使っていたから。馴染みも深く、ファッション感度の高い消費者にとっては欠かせないアイテムであることから、今後大きなビジネスチャンスが訪れると予測し、この業界に飛び込んだ。

 しかし、外資系ブランドが中心の香水市場では全くの無名のオリジナルブランドだったため、当時は有名ブランドの香りを模した香調の香水をつくり、有名ブランドの5分の1程度の価格で販売していた。

 しかし、それだけでは独創性がない。「何かもっと若者が注目するような面白いコトをしなければいけない」(益子氏)として、「量り売り」のアイデアを思い付いた。

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