薬マツモトキヨシ 原宿駅表参道口店、巨艦マツキヨが原宿に新境地

週刊粧業 2018年2月5日号 7ページ

薬マツモトキヨシ 原宿駅表参道口店、巨艦マツキヨが原宿に新境地
 ドラッグストアの巨艦マツモトキヨシはこのほど、キーステーションに数えられなくても都内有数の人出で知られる原宿駅を目前に臨む立地に、1728号店として薬マツモトキヨシ 原宿駅表参道口店を開店した。

 既にこれまでも、銀座や新橋のほか新宿、渋谷といった大型商圏に進出し続けた勢いに陰りは見えず、前進する一定の推進力を維持している。

 同社は数あるドラッグ運営会社の中でも、さまざまに異なる地域属性や消費・購買の多様性をフォーマット化し、特性が似た新規出店地へ出る際の羅針盤として活かす試みで知られている。

 今回の出店に際し同社は、先端ファッションに敏感な若者の街として歩んできた地へ「ドキドキする発見やワクワクする体験との出会いを提供」と掲げている。幕が上がった、同店の狙いと陣容を紹介する。

第一歩の上野アメ横から30年
成長軌道緩めずに積極展開

 マツモトキヨシホールディングスは、原宿駅表参道店を出店するに至った経緯について、次のように説明している。

 1932年に誕生したマツモトキヨシは、地力を蓄えながら1954年に個人経営から法人組織へ改組して将来を見据えると、1987年には「当時として画期的だった」と位置づける上野アメ横店を都内に開店した。

 当時は、「体調の優れない方が来るのが薬局だった」(経営企画本部 広報室)のに対し、「現会長である松本南海雄が『美しく、健康であり続ける方々がお見えになるところが本来のドラッグ店ではないのか』」と新しい定義を掲げ、「上野アメ横から当社の成長が始まった」(同)ことが都内戦略の第一歩だった。

 その大きな転機から、ちょうど節目の30年を迎えた。

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