コーセー、中期経営計画2020とVISION2026を発表

粧業日報 2018年5月10日号 1ページ

コーセー、中期経営計画2020とVISION2026を発表
 コーセーは5月1日、記者ミーティングを開催し、小林一俊社長が2017年度(2018年3月期)の各事業の取り組みを総括した後、新3カ年計画「中期経営計画2020」と長期ビジョン「VISION2026」について説明した。

売上高は5期連続、営業利益は
4期連続で過去最高を更新

 2017年度連結業績は、売上高が前期比13.7%増(為替の影響を除く実質12.8%増)の3033億9900万円、営業利益が23.6%増の484億800万円、経常利益が22.6%増の485億800万円、当期純利益は41.3%増の306億1100万円となり、売上高は5期連続、営業利益は4期連続で過去最高を更新した。営業利益率は1.3P増の16.0%となり、長期ビジョンで掲げる16%以上に迫る勢いを示した。

 売上高の内訳は、化粧品事業が15.4%増の2296億300万円、コスメタリー事業が8.7%増の713億2300万円、その他が17.8%増の24億7300万円となった。

 増収(366億円)の内訳は、日本が162億円(インバウンド増加分49億円含む)、アジアが80億円、北米が103億円、その他が21億円となっている。なお、アジア・北米・その他の増加分204億円のうち、タルト増加分が130億円となっている。

 価格帯別でみると、ハイプレステージが18%の増収、プレステージが9%の増収(実質7%の増収)、コスメタリーが8.7%の増収となった。

 原価率は、メークアップブランド好調によるプロダクトミックスの影響で0.5P増、製造原価の上昇で0.6P増(うち群馬新棟減価償却分0.3P増)、タルトの在庫引き当てで0.8P増、返品調整引当金などで0.1P減となり、1.8P増の26.9%となった。しかし、販管費率は人件費率や管理費率の抑制などコストコントロールを図った結果、3.1P減の57.1%で着地しており、収益性はむしろ向上している。

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