資生堂、ポスターがニューヨークADC賞で金賞を受賞

　資生堂のポスター「Makeup Tools」が、アメリカ・ニューヨークで開催された広告賞「ニューヨークADC賞」にて、Brand／Communication Design部門で金賞、Advertising部門で銀賞を受賞した。

　同社クリエイティブ本部のアートディレクター花原正基氏、フォトグラファー伊東祥太郎氏によるポスター「Makeup Tools」は、このほか世界三大広告賞の1つである「THE ONE SHOW」のDesign部門で銅賞を、英国にて最も権威のある広告賞「Design ＆ Art Direction （D＆AD）」のCrafts for Design部門でWood Pencil（ブロンズ相当）の受賞を果たし、世界の名だたる広告賞において高く評価された。

　受賞に際して花原氏は「アイラッシュカーラーの構造体を強く美しく打ち出した写真が今までになく斬新に見えたのではないか」と作品を分析した一方、伊東氏は「緻密に練られたデザインとこだわりの印刷、写真の持つ描写力やレンズを通してのフォルムの表現がうまく掛け合わさった。今回の受賞を励みに、今後も素晴らしいコラボレーションを生み出していきたい」と語った。

　制作にあたっては、まつげをカールさせるというシンプルな機能のアイラッシュカーラーの構造が複雑で緻密に設計されていることに着目。美しい構造体にフォーカスし、シンプルに力強く見えるように写真をデザインしたという。