ポーラ横手社長、「共創型ブランド価値経営の取り組み」を説明

粧業日報 2018年6月26日号 2ページ

ポーラ横手社長、「共創型ブランド価値経営の取り組み」を説明
 ポーラは6月14日、記者懇談会を開催し、横手喜一社長が「『互いを高め合う関係』共創型ブランド価値経営の取り組み」について説明した。

 明治・大正・昭和と時代が変遷する中、成人女性の社会進出が進み、洋装が一般化し、欧米から導入された近代化粧が日本のライフスタイルに根付いていった。

 この大きな流れの中でポーラは1929(昭和4)年に創業、1937(昭和12)年に初のポーラレディを誕生させ、男性が主流であった化粧品販売員という職種を女性にも開放。その後は、戦争未亡人や戦争引揚者などの経済的自立を支援、数多くのポーラレディが誕生した。

 初のポーラレディ誕生から約50年後の1989(昭和元)年には、初の女性リーダーとして「女性営業支店長」が誕生。経済的自立の手段であったポーラレディという仕事に、能力次第ではマネジメント・組織運営にも携われるよう活躍できるフィールドを広げていった。

 「1929年に訪問販売をスタートしてから来年でポーラは創業90周年を迎える。1980年からは誘客サロン、2005年からはポーラザビューティ、2018年からは新業態店と時代に合わせて美容サービスの提供方法を変化させてきた。その流れの中で、ポーラは一貫しておもてなしやお客様とのつながり・絆を大切にし、女性の可能性を引き出すことを社会的な使命として取り組んできた」(横手社長)

 ポーラでは、創業100周年にあたる2029年を見据え、社会的な存在意義、強み、提供価値を今一度、明確にすることで、組織の一体感を醸成していく必要があると考え、目指す姿として2020年ビジョン「『驚きと感動』を生む『究極のおもてなし』で世界ブランドへ」と、創業100周年にあたる2029年ビジョン「Special One 伝統×革新による『驚きと感動』で互いを高め合う関係へ」を設定した。

 ポーラでは、「ビジョン」があらゆる活動を行ううえでの最優先事項であり、様々な関係性のベースと位置づけている。「互いを高め合う関係」を従業員、ビジネスパートナーだけでなく、顧客や地域・社会に広げていくことが最終的には「共創型ブランド価値経営」につながっていくと捉えている。

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