リウボウインダストリー、急増ドラッグ勢へ独自性と接客を研鑽

週刊粧業 2018年8月27日号 7ページ

リウボウインダストリー、急増ドラッグ勢へ独自性と接客を研鑽
 国内有数の観光スポットとして変化と成長を続けてきた沖縄県那覇市の国際通りで、ここ数年の間に急激に店舗数が増えたドラッグストアの勢力拡大が話題になっている。

 地元紙の報道によると、国際通りと周辺を合わせたドラッグストアの数は5月までに計14店舗で、直近約3年間で1.5倍にふくれ上がったという。

 一方、ドラッグ勢の増加に沸く国際通りを眼下に見守る格好で建つ地場百貨店のリウボウインダストリーは、同一の商圏で戦うドラッグ勢をどのように見て対峙しているのかが気に掛かる。

 何故なら、百貨店とドラッグストアは化粧品がドル箱商材であるという点で通じているから。

 地元県民客や増え続ける訪日観光客と向き合い、当地で1対14店舗といえそうな図式に立つデパートリウボウの施策と現状を紹介する。

前期決算ではDrug.Sの影響薄く
全体業績は好調維持するリウボウ

 冒頭で、コンビニエンスストアやスーパーを合わせた総計343店舗によるリウボウグループの前期(2018年2月期)決算内容に触れておきたい。グループ売上高は1124億200万円(前期比104.4%)、経常利益は19億9200万円(同96.7%)だった。

 このうち、小売のステイタスという意味でグループの代表といえそうなリウボウインダストリーの売上高は178億1000万円(前期比102.2%)、経常利益は1億8500万円(同121.1%)となり、グループ内で利益面の貢献度が際立っていた。

 百貨店部隊の収益性がグループ内で高かった要因の一つとして、同社は「高値入の化粧品売場などの売上が増加したことで、差益も好調となり前年を上回った」と説明している。

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