コーセー熊田常務、化粧文化を根付かせていく活動を取引店と共に推進

週刊粧業 2018年10月15日号 10ページ

コーセー熊田常務、化粧文化を根付かせていく活動を取引店と共に推進
 コーセーは、2013年より愛用者拡大に向けて、500万人を店頭に誘致すべく「500万人アプローチ」、若年層との接点拡大を図るべく「Beauty フェスタ」の開催という2つの取り組みを推進している。

 これにより、インバウンドの恩恵をほとんど受けない支店も含めて全支店で前年実績をクリアするなどの成果につなげている。

 コーセーの熊田篤男常務取締役に専門店活動の現状と今後の展望について話を伺った。

営業と美容スタッフが一体となり
500万人に紹介する活動を推進

 ――御社への期待度が一段と高まっている印象です。

 熊田 守りの改革から攻めの改革に転じたのが2011年でした。

 それまでは相当苦戦しましたが、改革を通じてこのままではいけないという思いを皆が共有し、ブランドをしっかり主張できる形に持っていくことに集中した結果、次第にお客さまから支持をいただけるようになりました。

 ここ数年は、お客さまを増やしていくことを継続して取り組むとともに、その内容についても進化を図ってきました。

 ――愛用者の拡大に向けた進化のポイントについてご説明ください。

 熊田 以前は、新商品を何個売っていこうという商品軸での活動が主要テーマでしたが、2013年からは「500万人アプローチ」というスローガンのもと、何人のお客さまへ商品紹介を行ったかに軸足を置き、アプローチ活動を進めています。

 活動をスタートした当初は、営業・美容スタッフとも心が折れそうになることも少なくありませんでしたが、今ではこの活動がすっかり定着しています。

 お客さまからは、肌状態を相談してよかったという声が寄せられ、自信を持って紹介活動ができるようになっています。この部分が大きく進化したところです。

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