三洋化学工業、人材育成と働きがいへの投資を推進

週刊粧業 2019年1月1日号 59ページ

三洋化学工業、人材育成と働きがいへの投資を推進
 三洋化学工業では2018年春に新工場が稼働し、一貫生産と生産力増強を図っている。

 井上厚弘社長に今後の展望を伺った。

 ――2018年の成果を教えてください。

 井上 一貫生産の工場を稼働し、スムーズな雇用ができたことが最大の喜びだ。

 この1年で40名近くを採用でき、将来技術者として成長してくれれば生産力の増強ができると思う。

 これからの製造業は優秀で地元密着型の人材をどれだけ確保できるかが課題になる。それを意識した工場立地が奏功した。

 加えて新機軸となる新製品も導入できた。当社は先端技術を取り入れすぎて量産に課題があったので、量産できたらリリースしていく方針に切り替え、成果がようやく出てきた。

 ――2019年の展望をお聞かせください。

 井上 いかに工場内で生産品を製造できるか、単なる部品加工ではなく、工場の中で一貫生産(成形、二次・三次加飾、アセンブル、全数検査)のよさをどのように生かすのかが課題だ。

 人材については、働く人のライフプランに合わせた成長戦略に踏み込む必要性を感じている。企業の都合でなく、従業員自身が成長し、希望を持つことが大切で、そのためのコストは可能な限り捻出していきたい。

 色々な人の力を借りて新たな発想で事業展開をすることが、最も重要な成長戦略である。

 評価制度の成果から、活路を見出し、いきいきと仕事をする人が増えた。一方で、制度で上手く評価しきれないタイプの人が力を発揮できるステージも増やす。

 容器は「アステル」「トラットリア」「ヴァン」の提案を強化し、リブートと新シリーズの導入も予定している。生産に追われているが、一段落した時のことも考えて高精度な投資を続けていく。
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